理学療法「独立開業・副業・仕事体験記」

理学療法士として独立して1ヶ月。誰も客がこない件

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最近、開業した。

もともと理学療法士として働いていたのだが、色々理由があって辞めてしまった。

本当に理由がたくさんあるので、どれが一番といわれると難しい。書き出してみよう。

・めんどくさいこと

・スタッフにクソがいること

・時間がもったいないこと

・仕事中、ずっと別のこと考えていること

・貯金が1000万以上あること

・少食で、家賃も安く、風呂もたまにしか入らず、いつも同じ服を着ていれば、自分の計算では月に6万くらいで生活できること

・岡本太郎やマザーテレサ、マーフィーの成功哲学、イケダハヤトさんのブログなどを通じて、フリーの生き方に洗脳されてしまったこと

 

今思いつく限りだと、こんな感じだ。

 

仕事を辞めたが、個人事業主となって、訪問マッサージをしようと思っている。

数人の利用者から「会社辞めたら、個人的にうちに来てマッサージしてくれないかしら」とお願いされ、すぐ触発された。

中には電話番号を書いてよこしてくれて、

「もうすぐにでもお願いしたい。お金ならいくらかかっても大丈夫。こういうことはお金には変えられない」

といわれた。

俺のマッサージの技術は別に大したことない。家に帰って解剖学の本なんて一度も開いたことはない。3年やってれば、なんとなく勘が養成されていくというか、この辺をこれくらいで押したり曲げてやったりすれば、ピンとくる場所があり、そこをできるだけ痛めないように押してあげるだけだ。

本当に感覚でやっており、解剖学や生理学的知識は無視していた。その結果、一年目の頃はよく痛ましてしまって、クレームにつながったこともあったが、ある時期からとても人気になり、俺にマッサージしてほしいとおじいちゃんおばあちゃんも多くなった。

会話にも気をつけていた。基本的には自分の話は控える。こちらが話さないと相手も話してくれないが、軽い気持ちで何か一つ質問をすると、ダムが崩壊したように話してくれる。おじいちゃんやおばあちゃんはこういう人が本当に多い。

あとはその話をありがたむように、うんうん感心して、相手の目をよく見つめながらひたすら傾聴するよう心掛けた。

新人は、仲良くなろうとして必死に自分の話をしてしまうが、そういうタイプは好まれないことが多い。おじいちゃんおばあちゃん達は長く生きているので、これまでのことを話したくて仕方ないらしい。基本的には人は話す方が好きなことに加え、脳が弱くなってくると、聞くより話すほうが楽なのもあるだろう。

 

 

自分でもよくわからないが、ここだろうとピンときた場所をピンと押して、よくなる人もいればよくならない人もいた。こんな感じのマッサージをしながら、傾聴をがんばることで、それなりの人気にはなった。

そんなこんなで、会社を辞めても、引き続き、訪問マッサージをすると約束した人が10人くらいいた。

30分で4000円、40分で5000円という値段設定だった。だれも文句言わなかった。それでは安いと言う人もいた。

理学療法士は開業権がない上に、医者の同意も得られないので、介護保険が適用されない。全額自費ということになる。保険が適用される施設では、介護度によるが、平均すると一回300円くらいじゃなかろうか。保険が適用されないため、4000円や5000円になりますよといったら、すぐにでも断られそうな話だが、誰も文句を言わなかった。

若者に比べて、おじいちゃんおばあちゃんたちは本当に金持ちだ。それだけでなく暇だ。

介護度が低いと、保険制度の関係で、デイサービスに通うことも週に1回や2回に限られ、通いたくても行けない人がいる。しかし、保険適用がなければ、何度でも施術をうけることができる。

金なんていくらかかってもいい! とにかく来て欲しい! お願いしたい! と熱い思いを受け取って、俺は辞めていった。

それからすぐに開業手続きを終え、2週間くらい待っていた。待っていても、誰からも連絡がこないので、自分から連絡しようと思って、数人に電話かけた。

3、4人くらい声をかけたが、またこっちから折り返しお電話します。ではまた連絡しますといった感じで、具体的な日程は決まらない。

はて……これは……。

失敗?

おじいちゃんおばあちゃん達(ほとんどおばあちゃん)は若い人より信用できるはずだと思っていたが、見当違いだったか。俺の技術や人柄を勝手に盲信している様子だったのに、なぜかうまくいかない。

おじいちゃんおばあちゃん達は有り余る金を使いたがっていて、暇で、話し相手を欲しているはずだ。それは間違いないはずだ。なのになぜ電話がかかってこないだろう。このままじゃ食いっぱぐれる。もう後には引けない。会社も辞めてしまった(笑)

 

俺の計算では、一人当たり、40分5000円で、それを5人程度やる。それだけで1日2万5000円だ。破格の日当だ。アルバイトじゃ考えられない。40分を5人なので、労働時間は200分。3時間ちょっとだ。3時間ちょっと(家まで訪問する時間があるので実際は4時間ぐらい?)で2万5000円だ!

三時間ちょっとで2万5000円!!

こんな素晴らしいことはない。しかも、一人で好きに働いていられる3時間だ。

会社に勤めていたころは、1日10時間ぐらい働いていて、日当で割ると、約1万3000円だった。3分の1の時間で、2倍ぐらい稼げる。素晴らしい。みんなはやく独立すべきだと思った。

そう思って、友人の理学療法士にガンガン勧めて、こんな案を見つけた自分はすごいだろうと自慢してしまった。

みんな呆れていたが、俺は自分の考えを正しいと思っていた。俺は独立して成功することで、この案の正しさを見せつけるつもりでいた。

1日2万5000円だとしたら、それを週に1回やるとなると、月に換算して10万だ。10万あれば生きていける。貯金を減らさずにやりくりできる。

もしこれを週2日だと、20万、週3日なら、30万。これはすごい。

俺は月10万でいいと思っていて、残りの6日はやるべきことに時間を回そうと思っていた。理学療法士になってよかった! と本当にうれしかったのだが、

今のところ、電話はならない。

さて、どうしたものか。このまま連絡を待つか。残りの人達にも電話をかけていくべきか。断られそうで怖い。

当たれそうなことは全て当たってから試行錯誤するのが、優れた個人事業主というものだろうが、今のところ、俺はほとんど何もしないでいる。

 

 

www.simaruko.work

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