人間考察

ルフィはなぜナミとセックスしないのか考える

投稿日:2020-08-16 更新日:

ルフィ19歳、ナミ20歳。いちばん性欲が亢進する時期である。

ルフィはナミのことをどう思っているのか? ナミが女として魅力がないわけがない。胸は大きくてスリーサイズは抜群で、腰は折れそうなくらい細いのに出るところは出ている。外人体型をしていて(外人なのだが)、弾力性がありそうで、どこかの麦わら帽よりもゴム人間のようである。「あんたたちどうせ手出してこれないでしょう?」というかのように、裸に近い格好で船内をほっつき歩いている。きらめく大海の景色も相まってパイオツカイデーとはまさにこのことだ。

ルフィほど欲求にまっすぐな男はいない。食べ物を前にすると一心不乱に食い散らかし、新しい島を見つけると目を輝かせて飛んでいき、寝るときは船が揺れるほどのイビキをかいて寝る。そして海賊王になりたいと毎週のようにいっている。よく食べてよく寝てよく戦い、これほど欲求的な人間が、「性欲だけ別」なんてことがありえるだろうか?

そして19歳という若さ。そして童貞ときたら、日中はエロいこと以外は考えられないはずだ。実際、ルフィは戦闘中にエロいことが頭をよぎって危険な目に会うことがあった。

「ゴムゴムのバズーカ!」
スルっ
「あれ? おっかしいな」
ゴムゴムのバズーカは、敵のはるか上空200メートルを通り過ぎた。敵は(どこ狙ってんだこいつ?)と思った。そしてニヤリと笑って襲いかかってきた。しまった! 間に合わない! 突き出されてグングン伸びていく両手は、雲の美女の胸を掴むかのように止む勢いを知らない!

「おいルフィ!」

ロビンとクロコダイルは肉体関係があったのか。ビビの、自分の国の兵士が死んでいくときの泣き顔、可愛かったなぁ。

「ルフィ!」

レベッカはどうしてあんなに面積の小さい鎧を着てるんだ? あれじゃ敵の攻撃防げねーだろう。

「三千世界!」

居合わせたゾロが代わりに敵を切った。
「おーサンキューゾロ!」
ゾロはルフィの胸ぐらを掴んだ。
「てめぇなにやってんだふざけてんのか」
「わ、わりぃ……」
「てめぇがそんな頼りねぇ船長なら俺はこの船おりるぞ」
「………」
とどめを刺さなければならない肝心なタイミングで、ゴムゴムのバズーカが緩いコンドームのように外れてしまうのである。
「ルフィさん、笑い事ではありませんよ。もしゾロさんがいなかったらルフィさんはここで死んでいました。一味の命運は尽きていましたよ。今回はなんとかなりましたが、これが『四皇』だったらどうでしょう? 勝負は一瞬の隙が命取りになりますよ? まあ、ワタシ死んでるんですけど、ヨホホホホ!」とブルックにまで諭される始末だった。

ある日、ルフィは夢想していた。サニー号の船首がルフィの特等席になっているが、これは誰にも邪魔をされずにエロいことを考えるためである。ルフィはデッキの掃除をサボって、ここで見聞色の覇気を総動員させて、エロい夢想に耽るのが常だった。真昼間にやるので、海上に浮かぶ太陽の熱線が頭に射し込んできて、ぼうっと頭から湯気が立ち、ゆでダコのようになってしまった。気づけばルフィは大の字になって甲板に倒れていた。

「まあ……」
ロビンがいちばんはやく反応した。
「むう、これは……! 見事なイチモツだのう! 魚人族にも劣らぬわい!」と海で水遊びをしていた海峡のジンベエがいった。
「わははルフィ! ちんこだけは立派な海賊王だな!」小島に照準を合わせて射撃練習をしていたウソップがいう。
「今日の夕飯はゴムチンコソテーの麦風味に決まりだな」タバコに火をつけながらサンジがいった。
「大業物21工『閻魔』より切れ味が鋭そうだぜ」腰に差した刀を抜いて、キラリと刀身を光らせながらゾロがいう。
「大砲と間違えるとこだったじゃねーかルフィ! 砲弾も二個ついてるしよ〜」コーラを一気飲みしながらフランキーがいう。
「おれ敵がきたらルフィのちんこの陰に隠れるよ!」と海上要塞を見つけたようにチョッパーがいった。

こんなことは日常茶飯事だった。本誌に掲載される月曜日を除き、火曜日から日曜日はずっとこんな調子だった。『麦わらの一味は変態の集まりだから気をつけろ』と、どこの港町の酒場でも噂され、鳥カモメが配達する海上回覧板にも一面トップ記事で書かれていた。このような惨劇を回避するため、シャンクスはルフィに麦わら帽子を託したのである。ルフィのエロすぎる性質を見抜き(なんと7歳のルフィから)、勃起したちんこをいつでも隠せるようにと、麦わら帽子を託したのである。

ナミはルフィのことをどう思っているのか。ナミがルフィのことを好きなのは間違いない。アーロン編であれだけのことをしてもらったのだから、ルフィ以外の男と結婚しようとは思わないはずだ。これでもし他の海賊と結婚しようものなら、一生ヤリマンと揶揄されるに違いなかった。そんな世間の目もあった。しかし幾度となくグランドラインの激しい荒波を越えてきたこの豪傑女航海士にとって、その他大勢の海賊はもちろん、故郷のココヤシ村の男達はすでに水泡に等しいものになっていた。

ルフィが海賊王になるまでがまんがまん。ナミはスケベな身体に反し律儀なところがあった。将来は海賊王の嫁になるんだからそれまで待とう。もしルフィとはダメだったら麦わら海賊団の中から別の男を選べばいい。このままでいい。このままでいいんだ。小さい頃から自分の気持ちに嘘をつくのは慣れていた。このままずっと仲良し海賊ごっこを続けるんだ。今は青春活動の時期。大空を見上げると、鳥カモメが飛んでいた。(お願い鳥カモメさん、一緒にこの気持ちも運んでいって)波のまにまにを漂うサウザンドサニー号のように、乙女心は揺れ動いていた。

ナミは二階のテラスでトロピカルジュースを飲みながらルフィを見ていた。やはりルフィは子供に見える。そもそも麦わら帽子にタンクトップという格好が、虫取り網を持ってカブトムシを追いかけている小年にしか見えない。色気という面では絶望的だ。この前も、全裸になって麦わら帽子を股間にあてて「ルフィ100%」といったり、手を滑らせて帽子を落とし、「安心してください履いてますよ!」といって、ウソップとチョッパーを爆笑させていた。これにはナミも乾いた笑いしか出なかった。

みんなで海で遊ぶ流れになったとき、ナミは「今日はちょっと……」といってもルフィは聞かなかった。「なんだ腹でもいてーのか?」といってイシシと笑って水鉄砲を撃ってきた。「今日はダメな日なの!」と何度いっても、ルフィの引き金の手はとまらなかった。

トイレに備え付けられたナプキンを見ても、「おまえまだ寝ションベンなおんねーのか?」といってイシシと笑った。オムツと勘違いしたらしい。汚物ケースには使用済みナプキンが入っており、ゾロやサンジはそれを見て見ぬふりをするが、ルフィは不思議がって開いてしまう。なんだこれ? 血がベットリだ。誰か怪我してんのか? ここで戦闘があったのか? それともウンコか? と不思議がり、ナプキンを広げながらナミを見てイシシと笑った。

ナミは20歳、処女だった。ある日、甲鈑で洗濯をしていたら、水面にどんぶらこ、どんぶらこ、とポルノコミックが流れてきた。ナミは慌てて周囲を見渡し、誰もいないことを確認すると、思わず手に取った。「な、なななななな! なにこれ!」ナミは顔が真っ赤になり、斧手のモーガンのようにぶんぶん振り回して、再び海面に向かって投げた。その瞬間、「シンコ・フルール!」と声がして、空中から手が生えた。

「あーら泥棒猫さん、こんなのただのBじゃないの」ロビンがクスクスと笑った。「えっえっ、AとかBとか私、しらないし!」ナミの顔はエースの火拳を顔面に受けたように赤くなっていた。「もうロビンのバカ……!」ポカポカとナミはロビンの肩をたたいた。

ロビンにだけは負けたくなかった。ナミはロビンに劣等感を感じていた。航海術だったらロビンにも負けない。だが精液の航海となると完敗すると思った。ロビンもルフィのことを好きなのはわかっていた。互いの胸の内を明かしたことはなかったが、女同士、そして同じ人を好きになった者同士、わかりすぎるくらいわかっていた。エニエスロビー編であれだけのことをされたのだから、好きになるのは当然だ。政府から指名手配をされている第1級危険人物を匿うことは、この船にとってとてつもないリスクなのに、当然のような顔をして居座っているのが気にいらなかった。(この娼婦が)ナミは自分のファッションを棚に上げて、ロビンのハレンチな格好が気にいらなかった。

「生ぎたい!」じゃねーよ「死ね!」バスターコールで死ねばよかったのに。なーにが考古学者だよ、古いエロ本集めてるだけのくせに。どうせ裏社会を身体で渡り歩いてきたんでしょ? オハラのビッチが! お前が歩いたあとの床、ザーメンがベトベトして汚ねーんだよ! 出費の大半が雑巾代に消えてんだよ金払え! ハナハナの実じゃねーよハナクソが! ナミはいつもロビンの前を通るときは舌打ちしていた。

「あーあ、今日も進展ナシ……か」

毎日変わりなく映る海のような片想いが続いた。これまで、ひっくり返ったような海を泳ぎきってきたナミだったが、恋愛においては家庭用のビニールプールに溺れる始末だった。船底に穴が空いたサウザンドサニー号のように、乙女心は沈没しかかっていた。

怖いよルフィ。敵の海賊たちがイヤらしい目で見てくる。海軍もイヤらしい目で見てくる。賞金額15億ベリーのルフィじゃなくて6600万ベリーの私の方を狙ってくる。イヤらしいことをするためだ。怖い。気を抜こうものならすぐに貞操を奪われそう。こんな生娘を戦場に連れ回してどういうつもりルフィ? あなたのために綺麗でいるのに、あなたのためにヘソを出しているのに、七武海も四皇もエロい目で見てくるよ。もうすぐカイドウにレイプされる。この前カイドウずっと私のこと見てた。お願いルフィ、カイドウにレイプされる前に、私の初めてを……、コトンと天候棒〈クリマタクト〉が倒れた。クリマタクトの先端は濡れていた。「本日の空は湿度・風共に安定し高気圧ともなう晴々とした一日になるでしょう。しかし一部地域にのみ蜃気楼や”雷”の心配が必要です。落雷にご注意ください」ナミはクリマタクトを股間に突っ込んだ。「サンダーボルト=テンポ!」「ビリビリビリビリ!」「ああ! ルフィ! ルフィィィーーーーーッッ!!」ナミの身体に電撃が走った。黄色い光を放ちながら黒煙がプスプスと上がり、女版ブルックになったかのようにスケルトン様になっていた。
「ナミさん……」ピカピカと発する光が、帆柱の陰で覗いている男を映した。男の足元にはタバコの吸殻が34本落ちていた。

この後、恋の冒険は思わぬ速度で進展する。それはまるでサウザンドサニー号が急にグランドラインの最果て『ラフテル』にたどり着いてしまったかのように。

ある夜、おぞましい音にルフィは目を覚ました。なんだこの音は。嵐が吹き荒れるような、それでいて涙にくれる詩人がハープを奏でるような音は。野鳥か? 海王類か? 幽霊船の亡霊か? 胸が締めつけられる、切なくて苦しくなる音だ。そして性腺が刺激される。甲鈑から聞こえる。ルフィは甲鈑に行った。なんと、ナミとサンジがセックスしていた。

「お、おいサンジ、お前、何やってんだ」

ルフィは、あられもない格好で今まで見たこともない顔と声をあげているナミと、それを羽交い締めしているサンジを見た。普段から裸に近い格好だったナミは、やっと最後の一枚を剥ぎ取ったような清々しい全裸だった。

「何ってセックスだが」

サンジはタバコを吸いながら答えた。

「セックスってお前、俺の船で何やってんだ」

「あ? 船長だからってクルーの性事情にも口出すのかよ」

「い、いや、そうじゃねーんだけどよ」

「っち、船長風吹かしてんじゃねーぞ」

サンジはタバコの灰を船床に落としながらいった。今日、チョッパーが一生懸命にデッキブラシで磨いた床だった。

「入船時に不純異性交友の規約は交わさなかったはずだが?」

「そ、それは……」

「海賊がセックスしなくて何をするんだルフィ? ゴールド・ロジャーの船が通ったあとは、使用済みになって海面に投げ捨てられた女たちの股が、引き波にそって咲いていたという。Vサインのように見えたそれは、勝利へのシルクロードといわれ、それを辿った後続船は無事にラフテルにたどり着いたという」

「そ、そんなわけねーだろ!」

「若い男女が一日中ずっと同じ船にいて、何も起こらない方が不自然だろう。全身コンドーム人間のお前は、そうやってコンドームの内側から外の景色を眺めていればいい。この広い海で籠の中の鳥のように、俺たちのセックスを見学していればいい」

「…………」

「どうした? 皮が気管に詰まってチアノーゼを起こしてるのか? 大変だな包茎人間は」

「ちょっとサンジ君! 言い過ぎよ!」

サンジの悪魔珍棒(ディアブル・チンコ)を挿入されながらナミがいう。

「ルフィ。こっちはお前のせいで変態海賊団の汚名を着せられていい迷惑だぜ。うちの船長包茎ですみませんって土下座してまわってんだぞ」

「サンジ、てめぇ……」

「お前がなんでナミさんに手を出さないか知ってるぜ。悪魔の実の能力者は、海水を浴びると弱体化してしまう。海水は女の精液に含まれる潮と同じ成分なんだ。能力者は手マンによる吹き返しを浴びただけで動けなくなっちまう」

(だからチョッパー動かなくなっちゃったんだ)ナミは合点がいったような顔をした。ナミは夜な夜なチョッパーを部屋に連れ込んで股間を舐めさせていた。

「あーよかった、悪魔の実食わなくて」
サンジはまたタバコの灰を床に落としながらいった。
「まったく乗る船を間違えたぜ。海上レストランの頃はよかった。毎晩乱交パーティだったぜ。ゼフのクソジジイとみんなでクソきもちいい! クソきもちいい! ってやってたなぁ~!」

「…………」

「ルフィ。俺はお前のこと認めてるんだぜ? お前のそのギガント・チンコ(巨人族のちんこ)、射精したらどえらいことになる。見たこともない量が放出されるだろう。ゴムのポンプ作用が手伝うからな。グランドライン全域が埋め尽くされ、すべての船が粘液で絡め取られて進行不可能になる。そしたらその時点でお前の海賊王が決定だルフィ。ウワサではゴールド・ロジャーはそうやって海賊王になったらしい。白ヒゲの白もそういうことらしい。海に向かって一発オナニーで海賊王だ。夢があっていいじゃねーかルフィ。大航海時代あらため大童貞時代ってな! しかしゴムが伸びきってはち切れてしまうかもしれんな。そうなるとつまり俺が海賊王ということになる」

「海賊王に、おれはなる!」

「俺がなるっていってんだよばーか」

「決闘だサンジ」

「いいぜ。かかってこいよ。麦わらのルフィ。いや包茎のルフィ」

二人は対峙した。

「ちょっと2人ともやめてよ!」

「ナミ、お前は黙ってろ」

「あ、ロビンちゃんが百花繚乱(シエン・フルール)で全身をあまねく愛撫してる……!」

「なに!?」

サンジは3時の方角を指すと、ルフィはゴム人間ではなかったら首が折れてしまうほどの速さで振り向いた。

「悪魔風脚(ディアブル・ジャンプ)! 首肉シュート(コリエ・シュート)……!」

サンジは一瞬の隙を見逃さなかった。電光石火の蹴り技が炸裂した。

「ぐああ!」

ルフィは吹っ飛んだ。

「ルフィ!」

ぼちゃーんと激しい水の音がした。なんとルフィは海に落ちてしまった。15億ベリーの賞金首だろうと、悪魔の実の能力者は海に落ちれば小魚より戦闘力は劣る。

「助けないと! はやく助けないと! ルフィが死んじゃう!」

ナミは海に向かって叫んだ。夜の海は暗く深く、すべてを呑み込んでしまいそうな無慈悲な顔をしていた。海のこんな表情をナミは見たことがなかった。

「さあナミさん、悪い海賊の親玉はいなくなった。こんな船は売り払って、一緒に海上ラブホテルを経営しよう。ルフィの死体を海軍に引き渡せば15億ベリーが手に入るから、それも足しにしよう。さあ、夜通しでパーリナイだ!」

『『『『『パーリナイ!!!』』』』』

こうしてサウザンドサニー号は航路を引き返し、海軍本部基地のあるマリンフォード島へ向かっていった。

ゆらゆらと水面に浮かぶ麦わら帽子を残して。

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