-
恋愛体質の男がモテる理由とその先にある破滅
続きを見る
友達「チビ。また浮気されたらしい」
しまるこ「またか」
しまるこ「いつも浮気されちゃうな」
しまるこ「次は何があったの?」
友達「彼女をラッパーの友達に寝取られたんだって」
しまるこ「ラッパーの友達って誰だよ(笑)」
友達「彼女、クラブでラッパーと知り合ったんだけど、そのラッパーの友達らしい」
しまるこ「誰だよ(笑)」
友達「なんかね、筋肉がすごかったみたい」
友達「筋肉をポーっとみつめていたら、気づいたらヤッてたんだって」
しまるこ「(笑)」
しまるこ「世紀末だな(笑)」
友達「女は一度マッチョとヤッてみたいっていう好奇心があるみたいだね」
しまるこ「一度マッチョに抱かれると、マッチョ以外とはできないっていうね」
友達「でも浮気したことは正直に話したんだって」
友達「なんとなく様子がおかしかったから、問い詰めたら白状したらしい」
しまるこ「正直に話したんじゃなくて、忍耐が切れただけじゃねーか(笑)」
友達「浮気したことを正直に告白されて、その上、『あなたのことを好きかわからない。ラッパーの友達のことも好きかわからない』っていわれたんだって」
しまるこ「ふーん」
しまるこ「わからないわからないでセックスするのか。わからないからセックスするのか」
友達「で、チビはその後、『申しわけありませんが、僕の人生を壊さないでください。お願いですからもう彼女と関わらないでください』って、ラッパーの友達に電話したんだって」
しまるこ「へえー」
友達「でも逆に説教されたらしい。『あんた、職場まで彼女の後をついていくようだけど、あんたのやってることなんなの? ストーカーと変わんなくない?』って」
友達「マッチョだから喧嘩に自信があったみたい」
友達「『なんならやりますか? 時間と場所いってくれれば俺いきますけど』って言ってきたんだって」
しまるこ「人の彼女寝取っておいて強気だなぁ(笑)」
友達「何様なんだろうね(笑)」
しまるこ「たぶんチビって聞かされてたから強気にでたんだろうな」
友達「157cmっていわれたら。そりゃあね」
友達「そしてここからが信じてもらえないかもしれないんだけど」
友達「彼女とセックスしている喘ぎ声を、ラッパーの友達に聞かせてやったんだって」
しまるこ「?(笑)」
友達「激しいピストンをしながら彼女の口元にスマホをあてて、電話越しに喘ぎ声を聞かせてやったらしい」
友達「チビも喧嘩したら負けるのわかってるから、こうするしか思いつかなかったんだって」
しまるこ「思いつかないはずがないだろ(笑)」
友達「彼女は『いやあああーーーー!! お願いやめてええぇーーーー!! あんあんあんあんあんーーーー!!』ってめっちゃ叫んでたらしい」
しまるこ「(笑)」
しまるこ「たぶん彼女も嫌じゃなかったから、できたんだろうな」
しまるこ「チビもそれをよくわかってたんだと思う。嫌がってないなって肌で感じたんだと思うよ」
友達「本当に嫌だったら抵抗できるものだしね」
しまるこ「それどころか、それが関係を修復する上で最適だと判断したんだ」
しまるこ「調整だね調整」
しまるこ「『浮気はよくないからやめよう。俺も気をつけるから君も気をつけよう』なんてやったら最悪。そこで別れは決定する」
しまるこ「盗られる私。取り返す彼氏。傷ついた私。そしてまた傷つけられる私」
しまるこ「そんなエロ漫画のヒロインになりたい彼女の願望を、チビは身を呈して叶えてあげたんだ」
友達「いつもより信じられないくらい声が大きかったんだって」
しまるこ「快楽のために修羅場が手伝ってるからね」
友達「別にチビのちんこが普段より大きくなったわけじゃないからね。膣への刺激はいつもと同じだからね」
しまるこ「ラッパーの友達はどんな反応だったって?」
友達「『大丈夫!? みちこちゃん!? 大丈夫!?』って、電話越しでずっと『大丈夫!?』って叫んでたらしい」
しまるこ「全員バカか(笑)」
しまるこ「全員バカじゃねーか(笑)」
友達「最近は、会えば二人でいつも泣いてるって」
友達「涙と精液を枯渇して、ぐったりにならないと、会った気がしないんだって」
しまるこ「スポーツじゃねーか(笑)」
しまるこ「一度そうやって感情を汚く撒き散らす癖がついちゃうと、元に戻すのは大変だろうね」
友達「スポーツみたいにボールを酷使するんだったらいいけど、人間と人間だからね」