人間考察

年末年始は竹内まりやのことを考えていた

年末年始は竹内まりやのことを考えていた。もともと竹内まりやにはこれっぽっちも興味はなかったけど、年末の特別番組を見ていたら、こんなに綺麗な64歳がいるのか……! とびっくりしてお茶を吹いてしまった。俺だけ2019年に永遠に置き去りにされそうなくらい固まってしまった。

おそらく年齢を考えれば、この世で最も綺麗な女性ではないだろうか?

俺はこのブログでは女の悪口しか言ってこなかったけど、近くにいたら物陰からこっそり見るしかできなくなってしまう尊敬する女性だっている。例えば田中みな実とか。

『いのちの歌』には興味がなかったから紅白さえ見なかったけれども、YouTubeでずっと竹内まりやの楽曲を聴いていた。ガキの使いや大晦日の格闘大会やらに目もくれず、ただ竹内まりやに夢中になっていたら2020年を迎えていた。とうとう俺も狂ってしまったのかもしれない。

『純愛ラプソディ』が一番素晴らしいと思った。『真夜中のナイチンゲール』のPVも、女神の降臨としか思えなくて、煌々と下々の民を圧倒するオーラを飛ばしているが、個人的には『純愛ラプソディ』が一番よかった。夫の山下達郎氏もこれが一番いいと言ったらしいが、その意味がよくわかる、思わず30回ぐらい聴いてしまった。

女というものを極限まで洗練させていくとこういうことになるのだろう。中島みゆき、松任谷由実と並べられ、最高の歌姫の三傑の一人として数えられるが、歌手としては俺にはよくわからないけど、女を一番極めたのは竹内まりやだと思う。

この人には狂気が内包されている。目の奥にどこか危なっかしい光がある。この目は悪い世界が見えている目だ。怪物と目が合ってはいるけど、軽く戯れる程度に抑えている。入り込むのは想像の中だけにしておこうと散歩する程度に留めている。実際、不倫を題材にしたものや火曜サスペンス的な楽曲が多い。これらは自身が体験したものではなく、周りの女性や、想像の中を散歩して持ち帰ってきたものだろう。女の血が騒ぐが、それを芸術に昇華させて遊んでいるように見える。

雰囲気でいえば大地真央さんと似ている気がする。二人とも、朝起きたらスリッパを履いたまま空港に行ってどこかに旅立ってしまいそうなところがある。夢遊病的な、詩的めいた、日常から離れたものを感じる。

歳を取らないのはこの幻想的な世界に住んでいるからだろう。仕事よりも主婦業を優先してきたとの記述もあったが、この人は日常に溶け込んでしまう人ではない。皿を洗いながら、光粒の因子に囲まれて過ごしている。日常に溶け込んでしまう人は凄まじい速度で老化する。うちの母は竹内まりやの10個下だけど、ずっと老けて見える。

波動だろう。女帝の波動だ。シワもシミも汚れもすべてを超越する波動。この人はその存在を知っている。歌を歌いながら、あるいは洗濯物を干しながら、その波動ですべてを払拭してしまう。内側からこの波動を発揮さえすれば、いつでもキレイになれることを知っている顔だ。見た目も、心も、歌も、すべてはこの一点から来ている。すべての女性は、この一点を探求することで永遠に綺麗でいられることを、竹内まりやから学ばなければならない。

新年一発目の記事が竹内まりやの記事になるとは思いもよらなかったが、これ以上ふさわしい題材はないと言えよう。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 しまるこ

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