ありがとうございます。お心遣い痛み入ります。しかし週休6日の人間は、たまには人の役に立たなければなりません。もちろんアドバイスなんてものは人の不幸を助長させてしまうことがほとんどだから、やたらめったら口を開かないことを心がけてはいますが。
文字の情報だけを頼りにして推理すると、恐らく弊害の方が多いと思われます。推理に推理を重ねて事実からずっと遠いところに行ってしまうでしょう。ワイドショーや、ゴシップ記事がいい見本です。
というわけですから、せっかく質問者様から頂いた情報を破棄するようで心苦しいのですが、質問者様がおっしゃられた通り、「しまるこは回避型なのか」ということだけに絞ってお話する方が、お互いにとって有益になりそうです。もしかしたら、質問者様は、そのことに気づいていたから、しまるこの現在が回避型かどうかだけ話してくれればいいとおっしゃられたのかもしれませんね。ははは。
お気遣いは無用です。私がとうとうと自分の回避型という点に語るだけであれば、質問者様に不都合はないでしょうから、記事にさせてもらおうと思います。ですから、私にも利益があるわけです。
【しまるこは恋愛回避型か】
これは、どうやら人間の年齢や時期や環境によって変化するようです。今現在の私は恋愛脳から遠いところにいます。遠く離れていないと、なかなか文章に落としこめないものです。
まずひとつは食生活が挙げられます。肉ばかり食べていると、動物的な情欲が盛んになり、女性を犬や猫のようにしか思えなくなってしまいます。
毎日りんごを二個だけ食べる生活をしてから性欲が著しく減衰しました。あれほど大好きたった自慰行為が、最近はずっと面倒になっています。出会い系もめんどくさくてほったらかしています。しかし、肉を食べるとその日はつい股間が伸びてしまって…………、まあ、若い女性質問者さんに赤裸々に性事情を打ち明けるのもどうかと思いますので、この話はここまでにしておきます。
二つ目の理由は、今の生活に不安がないことです。お金と時間に不自由していないこと。朝好きなことをして好きなときに寝るという生活をしています。あれほどうるさかった心が静かになり、ただ行為だけが続くような毎日です。よく人に羨ましがられます。誰でもできるんですけど、やる人はいません。
人は辛く苦しい状況の時ほどそれを癒してくれる異性を強烈に欲します。これは間違いなく誰にでも当てはまると思います。
私は10年前、巨大なゴミ箱あるいは巨大な便器としか言いようのないクソみたいな印刷工場に勤めていましたが、毎日苦しんでました。死ぬこと以外考えられませんでした。わざわざ身体を傷つけなくても、苦しみの力だけで十分に死ねそうだったから、それを試みたこともあります。自分の苦しみの力を解放させて自殺するというわけのわからないことを実験していました。毎日ファミチキを食べていたことも大きな原因だったに違いありません。固くて巨大な便に悩まされて、肛門がいつもパックンフラワーみたいに赤く膨れ上がっていました。
仕事から帰ると、細くて巨乳の女の子がなぜか私の臭いアパートで、夕食を作って待っててくれている想像をしました。実際いつも待っていたのは、臭いティッシュだったんですけどね。その女性は臭くない夕食を作って待っててくれたのに、私は頼んだ覚えはないといったようにツンケンな嫌な態度をとるのです。それでも、その女性は必死に私に食らいついてくれました。その女性は、小動物のような黒目がちで、お嬢様育ちで、今まで苦悩一つしたことがなくて、苦悩する私を見て、いつも不思議な顔を浮かべていました。どうやら苦悩する人間というのは、苦悩とずっと遠いところにいる人間に癒されたいと思うようです。苦悩と苦悩が出会っても、大きなひとつの苦悩になるだけですし、一緒に手を取り合って苦悩と向き合ってほしいという気持ちはさらさらありませんでした。愛玩動物のように、天真爛漫さが知性を置き去りにしたような女性に設定していました。知性がないせいか、行動力は抜群でした。付き合っているわけでもないのに毎日ご飯は作ってくれる。彼女だって仕事があるのに掃除洗濯もしてくれる。インク塗れの作業着を綺麗に畳んでくれる。二時間かけて性処理をしてくれる。私はベッドの上で大の字になって死んだ顔をしているだけです。例の、苦しみの力を解放させて自殺しようと仰向けになっているだけです。これは恋愛ではなくて介護です。そんな私を、懸命に汗を流して生きているどんな男よりも、価値を見出してくれる女性でした。明くる日も明くる日も、そんな空想を白濁と共に垂れ流し、まるであの頃はただでさえ臭いアパートが白い海になってしまって、溺れているようでした。
【今、しまるこは細くて巨乳の女の子がやってきたら逃げるのか?】
前置きが長くなってすみません。結論から言うと、逃げません。
なんでかというと、自分でもよく分かりません。考えたり感じたりすることよりも、もっと大事なことがあることに気づいたからだと思います。このもっと大事なことというのは、しっかりお伝え出来たらいいのですが、なんと言いますか、考えたり感じたりするよりさきに出てくるものと言いますか、考えたり感じることを置き去りにして、取り合わなければならないものが人間の中にはあるということに気づいたからだと思います。今出会ったら、素晴らしい出会いに感謝します。素直に気持ちが働くと思います。人間の、単純な心の働きを邪魔させるようなことはしなくなりました。まあしかし、逃げる逃げないで言えば、月給8万円の男に出くわしたら、多くの女性が逃げると思いますが。
あるいは34歳になって、苦悩する気力も失ったのかもしれません。あれはエネルギーが要りますから。とにかく逃げるということはしません。相手に何かをしてほしいという望みもありません。
話をまとめますと、恋愛回避型は変化すると考えます。食事と生活環境と、少しばかりの……愛することよりも愛されたいことを望む自分を反省する態度があれば、変化すると思います。というより、変化させなければいけませんが。