9月の後半から今日に至るまで、表題の通りの食生活を続けた。
まぁ、ちなみに柿は大玉2個を食べていたので、普通サイズに換算すると4個となる。
柿と比べると生玄米は美味しくないので、小さじ4杯を口に突っ込んだら、それ以上は食べる気が起きなかった。
昆布3個はかなり重要だ。口寂しくなったとき、ずっと噛んでいるのに丁度いい。なんとなく夕飯後に何かを食べたくなって、カップラーメンやお菓子に手を出してしまう人は多いはずだ。そんなときは昆布がいい。
基本的にこれで空腹を感じることなく過ごせたのだが、もし厳しい人は300g29円の木綿豆腐を買って食べるといい。かなりお腹が膨れる。甲田先生もよく豆腐を食べていた。
この食生活を通じて思ったことは、やはり果物の力は大きいということだ。玄米や昆布よりも、柿の影響が強かったと感じる。
果物自体がブリルと呼ばれる霊的エネルギーを強く宿していて、人間の最小単位の細胞とよく似た構造をしているらしい。そのため消化が10分かそこらで終わるのだろう。
この1ヶ月はかなり頭脳は明晰でいられた。ずっと冷たく爽やかではっきりしていたので、執筆や読書が捗った。ほとんど疲れることなく、気分がマイナスになることがなく、楽しくいられた。
果物ばかり食べていると、心身ともに爽快となってくると言われるけど、これは本当だ。果汁が全体に染み渡り、新鮮で活きのいい血肉になるのを実感できる。脳に送られる血液も洗ったばかりの水道管を通っていく感じだ。このスカーーッとして景色がパーーツとなる感じは生玄米では味わえなかった。これは、以前バナナだけを食べて生活していたときも感じたことだ。
玄米は、もっと高いのを買うとか、発芽させてみるとか、丁寧に研究しなければ見えてこないかもしれない。今のところは果物の方が恩恵が大きいと感じている。
腸の中が空っぽになっていると、頭も空っぽになる気分だ。頭の面積が広がった感じがして、話すときも文章を書くときもメモリやCPUに余裕がある感じがする。
本当は生玄米だけで済ませられたら、それほど安くて結構なことはないんだけど、どうしても果物に浮気をしてしまう。だから真剣に果物が安い国に移住を考えている。今のところはフィジーが楽しそうだ。
不思議なことに、空腹はそれほど感じなかった。大きな柿を2個や普通サイズの柿を4個食べると十分という気になった。また、飽きることもなかった。まぁ、正直な話、8個食べた日もあったがw
便が柿と玄米と昆布を合わせた色になっていて、黄色と少し緑がかった便がよく出ていた。滑らかで一瞬でスッとでて、臭いが全くなかった。屁も全く臭わなかった。屁は面白いもので、ラーメンを一杯食べただけでも臭くなる。
寝床に入っても一瞬で寝れた。4時間寝ればもう十分すぎるほどで、朝は本当にピンピンした状態で目覚めることができた。
カロリーを計算してみると、普通サイズの柿が1つで80キロカロリーぐらいだから、それを4つ食べるから320カロリー、生玄米は小さじ4杯だと100カロリーぐらい、味噌は20カロリー、昆布は大角3枚で60カロリーくらいとなる。すべて合わせると500カロリーくらいとなる。1日500カロリーで生活しているがピンピンしている。現代栄養学だと、ただ1日生きているだけで脳に1400カロリー使うと言われているけど、これはどういうわけだろう?
さて、ちなみに食の大哲人である甲田先生はどんな食生活をしていたかというと、
私個人について申し上げれば、朝飯を抜いてからちょうど50年、一日一食になって20年、まだ不完全ですが生菜食に入ってから約10年になります。毎朝4時に起きて、飲み物は水と柿の葉茶で、食事をとるのは夜の8時です。
生の発芽玄米と生野菜、それと豆腐か生大豆で一日に約800~950キロカロリーです。これは現代の栄養学では考えられないことだと思います。私は現在76歳ですが、おかげさまで元気に働いています。
俺は気づかない間に甲田先生より300キロカロリー少ない生活をしていたらしい。
といっても、仕事の関係上で、利用者さんのお誕生日会で寿司やケーキを食べたり、友達とラーメンを食べてしまった日もあった。
面白いことに54kgまで落ちていた体重が、ラーメン1杯だけで58kgまで増えた(普段59kg)。世の中の女性がダイエットに苦しむわけである。
そして、寿司を食べたりラーメンを食べた日の方がよっぽどお腹が空いた。これは特筆すべきところだろう。こういうものを食べると、体内の塩分を排出させたいが為にカリウムを含んだ食品を摂りたいと身体が思うらしく、いつも果物を食べているのに余計に果物が食べたくなった。
お腹いっぱいラーメンを食べたの、4時間後にはお腹が空いた。もう一杯ラーメンを食べたくなった。これは血糖値の急な増減からくるものだと思われる。
これまで何度も断食を繰り返してきたけど、いつも空腹や食べ物のことばかり考えて、これを終わらせた後、美味しいものを食べに行くんだと夢を膨らませていた。
そういう断食には意味がない。食べ物のことを完全に忘れ去って、今に集中できるようになってはじめて断食や少食の恩恵があるし、また続けることができる。
今回は食べ物について途中からずっと忘れていた。ずっとこのままでいいと思えた。まぁ、たまに付き合いや実家に帰った時に奢侈なものを食べるとして、普段はこれからも、「柿2個、生玄米小さじ4杯、味噌小さじ1杯、昆布3個」という生活を続けていこうと思っている。もう柿はなくなってしまうけど。正直玄米と味噌は外してもよさそうだ。果物だけで十分やってける。それもかなり楽に。高いけど。
果物だけの生活と生玄米だけの生活を比較していくことで、それぞれの違いが明らかになるだろうから、その実験もしていきたいと思っている。