むかし書いたエロゲーのシナリオです。
たまたま目について読んでいたら、笑ってしまいました。
読みやすくなるように手直ししましたが、基本的にはそのまま残してあります。
面白いので、興味ある方は読んでみてください。
ちょっと時間かけて取り掛かりたい作品があるので、今年はこれが最後の記事になるかもしれません。
また来年会いましょう!
しまるこ
(2023年 12月5日)
※
25歳の時、印刷工場で働いていて、目の前でガタガタ揺れる印刷機を見て気が狂ってしまっていた。
働いているのか、集団自殺しているのか、わからなかった。
まだまだ落ち方が足りないというのか?
頼む……。俺に……ッ!
俺に全身全霊をぶつけられる何かをくれッ!
アパートに帰ると、俺は作業着を着たままエロゲーをプレイして、作業着は真っ白になった。鬱野郎のほとんどはなぜエロゲーを好む。彼らにはもう現実の声は届かず、ただ声優の高い声だけが聴き取れるのだ。
よし、エロゲーシナリオを書こう……! と思って、いつもプレイしていたエロゲメーカーである「アトリエかぐや」に3点のシナリオを提出した。「放課後レイプ」はその一つである。
25歳の人生に迷った印刷工員が、どん底の極みにいる中、エロゲー会社に送りつけるシナリオってどんなものだろう? と興味のある読者の方がいれば、一つの研究対象にしてくれれば幸甚である。また、余談ではあるが、小生が生まれて初めて文章を書いた作品でもある。
メーカーの方で様式は決められていて
・20KB(12000文字、原稿用紙30枚分)以上
・夜の教室で男子生徒が女子生徒を凌辱するシーン
・完全オリジナルであること
という感じだったと記憶している。
サンプルの絵も添付されていた。イラストを参考にしながら"抜ける"テキストを書けということだ。
↑大体こんな感じのイラスト
完全オリジナルということで、アトリエかぐやのヒロインキャラは使えず、主人公とヒロインの名前を考えるところからスタートしなければならなかった。困った俺は、なんとなくTVを点けてみると、鳩山総理が映っていた。
仕事から帰ってきて、家に着くのが19時。それから3、4時間書いて、完成まで2週間かかった。友達(このブログに出てくるいつも電話している友達)に読んでもらったところ、『主人公がレイプという言葉をやたらと言い慣れているところが面白かった』『初めてにしてはいいんじゃない?』『まったく抜けないけど』という感想をもらった。
エロゲーのシナリオなので、エロい言葉以外は出てこないけど(このブログの他の記事も似たようなもんだけど)暇潰しにどうぞ。指定された量の通り、12000字あります。長いです。
※ちなみにこれはエロゲーシナリオです。作中で語られている主人公の思想は、作者の考えているものではありません^^
「放課後レイプ」 電動しまるこ(←当時からこのペンネームw)
登場人物
○鳩山 啓太(はとやま けいた)
高校1年生。趣味は海外ドラマ鑑賞。基本的に物静かで、クラスでは後ろの席で皆の様子を見ていることが多い。カバンを持たずに学校に来ることがあるが不良ではない。非常識な行動が多い。
○東條 雪 (とうじょう ゆき)
高校2年生。品行方正、才色兼備。一挙手一投足に凛とした雰囲気があると同時に、子供のようなあどけなさもある。高嶺の花のような存在で異性からは近づき難いと思われている。リコーダーを盗まれたり、精液を仕込まれたりしているが、本人は気づかないで吹いていることが多い。テニス部だが日に焼けていない。テニスの腕前は全国大会準優勝。胸は大きいが尻は小さめ。
※
・背景 学校の教室(夜)
【啓太】「不運でしたね。そう、あなたはただ不運だったんです」
【啓太】「そんな綺麗に生まれついてしまったばかりに、暇人の毒牙にかかることになってしまったんです」
【啓太】「その透明より透けた肌、怖気ついたその仕草もいい」
【東條】「……」
【啓太】「僕は体育の成績1ですが、そんな僕を前にしても、女のあなたにはこの状況をどうすることもできない」
【東條】「……」
【啓太】「あまり綺麗というものは考えものですね。ブスに産んでくれなかったお母さんを恨んでください」
【東條】「……」
【啓太】「寂しいよ東條。俺はこんな手段でしかお前に近づくことはできなかった」
【啓太】「俺は思うんだ。お前のような人生は、成功を収めた実業家より幸せなんじゃないかって」
【啓太】「しかし――――――ッ!」
【啓太】「その幸せは、お前の清潔な身体によって支えられているッ!」
【東條】「……」
【啓太】「あなたはレイプ野郎の前でも美少女の仮面を被るのですか!」
【啓太】「『近づくな!』『失せろ豚が!』『この小汚い犬畜生が!』汚い言葉で罵倒したらどうです? 屁の一つでもこいてみたらいいじゃないですか。そうしたら、僕の気持ちも萎え、教室を後にするかもしれませんよ?」
【啓太】「美少女というのは、サイボーグみたいな存在ですね。天から与えられた個体値を女子力に全振りさせた結果、 この後に及んでも屁をこけない。あなたは自分で作り上げた自分に操縦権を奪われてしまっている」
【東條】「……」
【啓太】「しかしどうでしょう? 僕のような学年カースト最下位の馬の骨にレイプされたら、あなたの、その視聴率の高い学園ドラマは打ち切りになってしまう」
【啓太】「話したこともない男子生徒や、男性教師に、廊下ですれ違う度に、ペロッと舌を出されて、宙で舌舐めずりされる真似をされるようになるでしょう」
【啓太】「レイプされた女だから別にいいやと、遠慮なく先輩の前でエロ話に花を咲かせるでしょう」
【啓太】「人は、誰が、いつどこでレイプされたという以上に面白い話題を持たない。絨毯に落ちた牛乳よりはやく染み渡っていく。裁判官も判決を下しながら半ケツの先輩の姿を思い浮かべる」
【啓太】「今まで先輩に対して劣等感を抱えていた友人たちも、レイプされたから優しくなると思うでしょ? 違います。先輩の順位が繰り下がることによって、自分の順位が上がったという優越感からきているのです。女同士は生まれつき敵同士なのだと、ショーペンハウエルが言ってました」
【啓太】「あなたはレイプされることよりも、周りからそういう目で見られることが嫌なのです」
【東條】「…………」
【啓太】「これだけ言っても、まだダメですか?」
【啓太】「東大模試一位のチンポだろうが、サッカー部のキャプテンのチンポだろうと、僕のチンポだろうと、同じチンポじゃないですか!」
【啓太】「なに、気にすることはない。死にはしない。怪我もしない。明日も変わらない朝がやって来る」
【啓太】「あったらしい朝が来た♪ ぜつっぼーうのあっさーだ♪」
【東條】「…………」
東條はキッと俺の方を睨んだ。
レイプ犯の身勝手な思想を押し付けないでよ。そう、目が言っていた。
【啓太】「いーから早くレイプしろって?」
【啓太】「せっかちだなぁ! 東條先輩はぁッ!」
【啓太】「ギィイイイイヤアアアアアアーーーーッッ!!」
俺はリオレウスみたいな奇声をあげて、東條に飛びかかっていった。
【啓太】「ギィイイイイヤアアオオオーーーースッッ!! ギャーーーーーーーーーーーース!!!!!!」
レイプという慣れない行為を決行するには、こうやって奇声を上げて、自分で気持ちを盛り立てていかねばならない。
戦っている相手は東條じゃない。自分だった。
セックスより満足度が高いことをしなければ……レイプをやる意味がない……!
縮こまった、つまらないレイプなどやらない……! 欲望のすべてを……! この夜の教室に置いてきてやる……!
【啓太】「ウハ……!! ウハハハハハハハッッ!!」
俺は楽しいおもちゃを見つけたように、高笑いしながら、イキリたったソレを東條の頭に叩きつけた。
「バチィィィンッ!!」
教室中に高く響き渡る音が鳴った。
グリグリグリグリ……!
ソレを東条の白よりも白い綺麗な顔に押しつけてやった。
おしくらまんじゅうのように、ちんこを押し付けると、東條は水中で息継ぎするようにアプアプした顔を見せた。顔の凹凸や鼻の出っ張りが硬くて気持ちよかった。
【東條】「あ……ぅ……! ん……んん……!」
グリグリグリグリ……!
【東條】「ぅ……! ん……んん……!」
とにかく顔を狙った。ストーカーや、ホストの女が、失恋によって相手を刺し殺す時は、顔を滅多刺しにするというが、それと同じだろうか?
【啓太】「ヒイィーーーーーーッ!! イヤッホォーーーーッッッ!!」
【啓太】「どうでしょう!? 俺のこの華麗なテクニック!」
グリグリグリグリ……!
グリグリと、親の仇のように、ちんぽを東條の顔面に押し付けていく。
【東條】「……」
(こんなのグリグリされてるだけで、テクニックもクソもないがな)という感想が東條の顔に一瞬浮かんだのを俺は見逃さなかった。
人間はレイプされていても、余裕のある感想が頭によぎることがあるのだ。
【啓太】「ハァハァッ……! ハァハァ……ッ!!」
グリグリグリグリ……!
【東條】「あ……ぅ……! ん……んん……!」
グリグリグリグリ……!
【啓太】「ヒイィーーーーーーッ!! イヤッホォーーーーッッッ!!」
【ちんこ君】ヒイィーーーーーーッ!! イヤッホォーーーーッッッ!!」
ちんこ君も嬉しそうだった。いつもの俺の汚い右手に握られるより、この美少女の顔面にくっつける方が嬉しそうだった。
【啓太】「ヒャッホイヤッホオヒャッホーーーーーイッ!! ヒャッホホオアオオーーーーッイイィ!!」
【ちんこ君】ヒイィーーーーーーッ!! イヤッホォーーーーッッッ!!」
楽しまなければソンソン♪ 孫正義♪
【ちんこ君】「イエエーーーーイッ!! 東條センパイ楽しんでるぅぅーーーーッ!?」
【東條】「…………」
【ちんこ君】「関係ないけど、センパイとヘンタイって似てますねーーーーーーーッ!!」
【啓太】「コ、コラ、ちんこ君、ちょっと黙りなさい」
俺は硬く大きくなったソレを、東條の頬にめがけて、横に大きく薙ぎ払った……!
「バチィィィンッ!!」と教室中に高く響き渡る音が鳴った。
【啓太】「ウハ……!! ウハハハハハハハッッ!!」
俺は何度も高笑いしながら、「バチイイン! バチイイン!!」とひたすらチンコで東條の頬をビンタをした。
東條の頬は赤を超えて紅蓮になっており、それはまるで違う誰かがこの現場を目撃したら、東條が興奮していると思ったかもしれなかった。
「なんだ、そういうプレイか」と、通行人はレイプだと気づかずに、そういうプレイだと思って通り過ぎていったかもしれなかった。
東條は普通にレイプされるものだと思っていただろう。
しかし、こんなおもちゃのように、ワタシの顔を――、お母さんの高級化粧水をワンプッシュ盗んで育て上げた私の肌を、遊び倒している。
黒く、硬い、鉄串が、右から左へ、左から右へと薙ぎ払われる。
【啓太】「右から左へ受け流す〜♪」
俺はムーディ勝山みたいに歌った。
【啓太】「…………パ♪」
【啓太】「パッパッパッパ♪ 踊ろう! 騒ごう! パッパッパッパ♪ パパパだピョ〜〜〜〜ン♫」
「バチィィィンッ!!」
もちろん、『ピョ〜〜〜〜ン♫』の部分でひときわ強くチンコを叩きつけてやったのは言うまでもない。
女子高生コンクリート詰事件の犯人は、犯行に及ぶ際、小泉今日子の学園天国を歌いながら、HEY!に合わせて、女性の顔面にちんこを叩きつけていたという。きゃつらと同じ思考なのかと思って悲しくなった。
【啓太】「…………パ♪」
【啓太】「パオーーーン! パオォォォーーーーーーーーーンッ!!」
「バチィィィンッ!!」
「バチィィィンッ!!」
今度は、ゾウのモノマネをしながら、東條の頬にちんこを叩きつけた。
【啓太】「ぞうーさん、ぞうーーーーさん♪」
【啓太】「飛天御剣流・龍追閃(ひてんみつるぎりゅう・りゅうついせん)!!!!!!!!」
「バチィィィィンッ!!!!!!!!!」
【啓太】「安心しろ、逆刃刀だ」
【啓太】「キレテナーイ♪」
【東條】「……」
【啓太】「ちょっと待ってろ」
俺は10メートル後方に後ずさると、勢いよく助走をつけて走り出し、東條の頬めがけてちんこを大きく薙ぎ払った。
「バチィィィィンッ!!!!!!!!!」
モンスターハンターの大剣のダッシュ斬りに似ていた。
【東條】「うーーーーーッ!」
【啓太】「レイプっていいな、普通のセックスじゃできないことまでできるんだから」
【啓太】「つまり、俺は、東條と普通に付き合ってセックスする男に、勝ってるんだ」
【啓太】「レイプ万歳!!!!」
俺は東條先輩の服を脱がしにかかった。
【東條】「きゃあ!」
俺は東條のブラジャーを剥ぎ取ると、それを自分の目の上に覆うようにした。
【啓太】「どうだ! 仮面ライダーだジョー!」
【東條】「……」
【啓太】「バルタン星人が一丁前に制服着てるきに」
俺は東條のスカートやパンティを脱がしていった。
【啓太】「俺は鳩山総理の隠し子だぞ!!!!!!!!」
俺は灼熱の大鉄串を東條の顔面に近づけると、先端で東條の顎を持ち上げて言った。
【東條】「…………」
【啓太】「東條、俺、逆刃刀の鞘をなくしちまったんだ。どこにあるか教えてくれるか?」
【啓太】「お、なーんだ、こんなとこにあった♪」
俺は東條のパンティを剥ぎ取ると、初めて見るおまんこというやつに出くわした。
【啓太】「わぁ、こんにちは、おまんこちゃん♪」
【おまんこちゃん】「こんにちは♪」
初めて見るおまんこちゃんは、口をすぼめてお多福のおちょぼ口をしているふうに見えた。ふざけてんのかと思った。
【啓太】「レイプされてるっていうくせに、何ふざけてんだ東條」
【東條】「…………」
【啓太】「真面目にやれ」
小さく毛が生え揃っていて、まるで赤ちゃんのような、つるんとしたうずらの卵のような、ついさっき創られたかのような新鮮さがあった。
真ん中に小さな筋のような一線があり、その下に穴が空いていたので、鼻下の線とおちょぼ口のような関係に見えた。
誘っているような、飲み込まれるような、辺りに光粒が舞っているような、そして、キラリと一滴が光った。
【啓太】「……濡れてる?」
【啓太】「東條、お前、濡れてるじゃねーか!」
俺は森の中でライオンに出くわしたかのようにびっくりした。
【啓太】「お前、濡らしといて、レイプされましたってどうやって被害者ヅラ装う気だ? そんなもん、警官や裁判官が認めてくれても、エロスの神ゴットゥーザ様が許してくんねーぞ」
鍵と鍵穴が揃う。今、新しい扉が開かれようとしている。
【啓太】「ハムナプトラ2〜黄金のピラミッド〜 カルナック大神殿の開錠」
【東條】「ーーーーーーーーッ!!」
俺は無理やりちんこを捻じ込んでいくと、東条は苦しそうな顔をした。処女だったのだろう。ブチっと処女膜と心が破れる音が聞こえた。
【啓太】「アモーレッアモーレ♫ 今日はいい日だ素敵だなぁ♫ 砂漠の中に大海原が♫ アモーレアモーレ♫ アヒージョ♪ アヒージョ♪」」
「バンバンバンバンッ! バンバンバンバンッ!」
激しいピストン運動が続いた。
【東條】「ーーーーーーーーッ!!」
東條は声にならない声で泣いた。子ウサギのように固く縮まって、肩も腕も性器も力が入って収縮していた。
【東條】「ゥ……ゥ……ーーーーーッ!」
【東條】「ーーーーーッ!」
東條は歯を食いしばって顔のシワが中心によって破顔している。
初めて東條の素顔を見た気がした。
これまで見た中で、いちばん美しい顔だった。
本物の美少女というものは、寝顔のように、あるいは死体のように、自意識が行き届いてない時にも美しいことをいう。
東條のまんこは気持ちよかった。膣圧は鍛え抜かれたアスリートの括約筋の狭窄力を思わせ、それは生まれつき括約筋だけ異常に特化したという神の高配を賜ったものに違いなかった。
もう一人、透明な東條がこの中に潜んでいて、その腕でもって握りしめられているようだった。
【啓太】「ヒィぃー! 気をつけていないと、ちんこ引っこ抜かれそうだわい!」
【啓太】「この、ちんこ泥棒が!」
【啓太】「どうした東條〜? 怖かったら、この穴に隠れんぼしてもいいんだぞ〜?」
【啓太】「ククク、しかし俺のちんぽコォが、クッパ城のドッスンのように通せんぼしてるがな〜!」
【東條】「……」
しかし、こうしている間にも、脳の中に「暇」がやってくることがある。
(何を食べよう?)
(ミッキーマウスのしっぽって何色だったっけ?)
(しっぽついてたっけ?)
(ついてたはず。あれ?)
(どっちだろう)
東條が、この瞬間に、まったく関係のないことを頭に思い浮かべたことがあったとは、いったい誰が想像つくだろう?
じじつ、俺の方はというと、東條の秘密の花園を小旅行しながら、ぜんぜん関係ないことを頭の中で小旅行することがあった。今朝のニュースで見た、ガソリンの値段が上がったとか、そんなぜんぜん関係のないことが頭の中によぎったのだ。
それなら、レイプもクソもないじゃん、と思った。
俺は少年院に行かなくても済むのか?
たとえ一瞬でも、東條がこのレイプ中に、レイプとはぜんぜん関係のないことを思い浮かべたことがあったというなら、このレイプは許される気がした。
東條の時間はどこに行ってしまったのだろう?
【啓太】「東條、お前レイプされる才能あるよ」
『バンバンバンバンッ! バンバンバンバンッ!』
互いの股間から精液か涙なのかわからない液体があふれてきて、それが潤滑油となり、俺たちの腰の動きはさらに激しく加速していった。
『バンバンバンバンッ! バンバンバンバンッ!』
【啓太】「ババンババンバンバン♪ アービバノンノン♪」
【啓太】「ババンババンバンバン♪ アービバノンノン♪」
【啓太】「いい湯だっな♪」
【啓太】「ハハハン! って言え!」
パシィィン! と東條のケツを引っ叩いた。
【東條】「ーーーーーッ!」
引っ叩くと、東條の蜜壺から液体が大量に溢れ出した。
【啓太】「ったく、俺の教室になんてもんを撒き散らしてくれてんだよ」
【啓太】「みんなの大切な学舎を汚しやがって。退学だな、退学」
【啓太】「校長先生に言いつけてやる」
そう言いながらも、俺は撒き散らかった液体を飲み干していった。
【啓太】「クーーーーーッ!」
押し寄せてくる膣圧により、俺はUFOに連れ去られるように、意識を失いそうになった。
【啓太】「俺もいきます!」
【啓太】「テイクオン!」
ビッシャアアアアアアアア!
下からこみ上げてくる黄色い衝動を、なすがままに任せ、盛大に東條の顔に撒き散らしていった。
ビッビッビッビッ……
東條の頭部はウエディングベールを被ったかのようになっていた。
一滴、一滴、白い液体を東條に降り注いでいく。肉体が弾け飛ぶようにピクッピクッと振るわせてみせた。この純白な身体に白をのせることは、真っ白なキャンパスに白の絵の具を塗り足していくような、不毛な行為だったろうか。
東條は床にへばっていた。背骨を抜き取られた軟体動物みたいになっていた。
【啓太】「あの高嶺の花の東條先輩が、コンビニで150円くらいで売っているように見えるぞ」
【東条】「…………」
・暗転
【啓太】「ふぅ……」
俺は教室の窓を開けた。
夜の冷たい風が入り込んできて、サッシからはみ出ているちんこを優しく撫でた。
風はレイプ犯を差別しなかった。
【啓太】「……」
たった一度の贅沢なオナニーでしかないなと思った。
信号でしかない。たった一時、脳に電気が走っただけのことだ。
このたった一度の贅沢のオナニーのために、どれだけの男が人生を棒に振っただろう。
精液よりも涙の量の方が多かったのではないか?
割にあわねぇなと思った。
今はもう東條の顔も見たくない。早く家に帰りたい。
【啓太】「いいな? 親や学校にも友達にも誰にも話すな。前途ある若者の未来がもう一つ奪われるだけだ」
俺はパンツを履きながら東條の顔も見ずに言った。
【東條】「…………」
東條は何も言わなかった。
・暗転
・家 玄関
・暗転
・家 ダイビング
【母親】「遅かったじゃない。ご飯は?」
【啓太】「食うよ」
【母親】「ねぇちょっと聞いてよ!」
【母親】「今日スーパー行ったら、大根いくらだったと思う? 150円よ150円! 1週間前まで94円だったのに!」
【母親】「うんだかうんだかうんだかうんだか〜〜〜」
【啓太】「ははは」
【啓太】「農家も大変だってね、さいきん野菜が育たないみたいだから」
会話というものは、相手のテンションに左右されるものだ。凶悪な犯罪を犯した後でも、相手の純粋に話をする様に引っ張られてしまう。本当に、野菜のことに頭を巡らせてしまった。
東條も、今夜、お母さんと話していたら、お母さんの自己中心的な話ぶりに引っ張られて、気づいたら30分くらい話していた、ということがあるだろうか?
東條は今、何を考えているだろう……?
今頃、ボディソープで体を目一杯洗ってるだろうか? 警察に垂れ込んでいるだろうか?
・暗転
・背景 学校
・暗転
・背景 廊下
次の日、学校で東条を見た。
東條は、廊下で友達と話していた。
俺は遠くから東條の顔を観察した。
心に少し暗い影を落としているようだったが、昨晩の出来事を知らない者が見たら分からないレベルだった。
そうか、全てを胸の内に秘めて、これまで通りの学園生活を継続させることに決めたのか。
タフだな、東條……。
東條と周りの女子生徒たちを比べて見ても、それほど違いというのものがわからなかった。
そう考えると、日本中の美女たちは、みんなレイプされているのかもしれないと思った。
【啓太】「……」
【東條】「……」
俺は東條の前を通り過ぎていく。
まあいいや。もし東條がチクったら、父ちゃん(鳩山総理)に揉み消してもらおっと♪
~完~
↓エロゲー会社から送られてきたメール
電動しまるこ様、この度は弊社のシナリオライター採用選考にご応募頂きありがとうございました。弊社としては誠に残念ですが、今回は採用をお見送りさせていただきたいと存じます。スタッフ一同で作品を読ませていただきましたが、「主人公が苦悩に苛まれているという設定には目新しさはあるが、濡場の描写になると雑になる傾向がある」という意見に一致しました。電動しまるこ様が市場に通じる技術を身に付けていただいた折には再度ご応募いただければと存じます。