出会い系の女とセックスして、ベットの中で朝までだらだらしていた。
そこは女の家で、朝になると2匹の猫が凄まじい勢いで駆け回っていた。
2匹とも子猫なので、生まれたての生命力を余すことなく爆発させて、壁に激突したら大怪我するんじゃないかという速さで駆け回っていた。
「もう!なんでそんな元気なのー!」
と女は猫の相手をし始めたので、俺は寂しくなり、
「にゃーーーーーーーーーーーーん」
といって女に抱きついた 。俺は普段から寡黙で、さっきのセックスでは、
「今日初めて会った男とこんなことしてもいいと思ってるのか?」
「どんな顔して嫁入りするつもりだ? 未来の亭主に申しわけないと思わないのか?」
「この汚れきった口で、神父の前で誓いますといえるのか?」
「今まで何本のちんこが入ったんだ? 俺は何本目だ? 答えろ」
「(まんこに挿れながら)こんなものはパンツと変わらない。俺のちんこを収める蓋代わりだ」
「通りすがりのオナホールにしてはなかなか上出来だ」
「今、ちんこを挿れられていることについて、長い文章で感想をいえ」
「私は淫乱です! ちんぽ大好きな変態女です! ちんぽを埋められてはじめて完全体になります、中尾彬のマフラーと一緒です! といえッ!」
他にも、セックスの前後に、「いただきます」とか「ごちそうさま」もいった。
ケツも真っ赤になるまで叩いた。
だから意外だったんだろう。女がめちゃくちゃ笑い出して、
「どうしたの? 猫ちゃんになっちゃったの?」といったので、俺は目をウルウルしながら「にゃーん」と頷いた。
女はそれまでは見せなかった顔になり、優しく母性に満ちた表情と手つきで、俺の頭を撫でてくれた。
たぶんそれまでは、俺との関係は一晩限りだと決め込んでいたに違いなかったが、考え直してもいいかも、といった意識が伝わってきた。
ギャップはなかなか大事だ。