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何も書くことがないので、懲りずにインフルエンサーに洗脳されてブログを始めた人達の悪口を言わせてください

 

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人生がうまくいってないと他人の事が気になるらしい。
イケハヤさんにくっついて、そこそこフォロワー数を増やしている人間がやはり鼻につくようだ。
彼らのブログやツイッターを見てみると、くだらない自己啓発ばかりで、何も成功していないのに成功者気取りで笑えてしまう。
自由に生きようとか、自分の作品を作ろうとか、続けていれば夢は必ず叶うとか。夢が叶っていないにも関わらずそんな発言をしている。

半年やそこらブログを続けたぐらいなのに、なぜかすごいことをしたような口ぶりなのに笑ってしまう。

もしミリオンセラーを達成したアーティストになったららどうなってしまうんだろう。もちろん、そんな心配は杞憂だが。

どうして彼らがこんな発言をするかと言うと、何も発言することがないからだ。
インフルエンサー達から、とにかくアウトプットしろ! 毎日30ツイートしろ! 毎日ブログを3記事更新しろ! と命令されて従っているだけである。

無理して何か発言しなきゃと、ひたすら脳を叩いて飛び出してくるのは、今、彼らの関心があることだけである。

インフルエンサーに言われてブログを書いてみたら、何か発見があった。その発見を言っているだけである。

朝に書いた方が効率がいいな。カフェで書いた方が効率がいいなとか。そんな小さなひらめきがあって、それを大げさに宣伝する。

どんな小さなことでも発信することに価値があると、そう言われたので信じている。世の中のほとんどの人が発信しないことをいいことに、そういう人達を見下して、「まだブログやってないの?」と煽るような記事を書くばかりだ。

まだ始めてない人達に比べて、始めたという点だけが武器であり誇りであり、そこに焦点を絞って発信する。「行動しよう!」「そのまま悪戯に時間を無駄にしてはいけない」「今やらなければ後でやることはないよ!」と、始めるとか始めないとか、ずっと延々にそんなことを言っている。それほど言うなら、その「始めている仕事」に夢中になってればいいのに、おせっかいに啓蒙活動をしてくる。

こういう言葉は、何かを一生懸命やっている傍らに、そろりと側にいる人間に囁く程度で、発言が終わった瞬間に次に向かっている類のものである。

いつまでも、いつまでも、ただ始めよう! と言っている。恐らく、始めようと言っている自分が始まっていないことを、心の奥底で感じ取っているからではないだろうか。自分に向かって声高に叫んでいるのだ。

彼らも自分ではわかっているのだ。こんな発言することに価値はあるのかどうなのか、いつもそういう不安と戦っている。しかし会社を辞めて飛び出してしまった以上もう引き下がれない。
尊敬するインフルエンサー達が、脱社畜とかサラリーマンはオワコンとか言っているから、その言葉を聞いてひとまず安心する。自信がなくなると、彼らの言葉を一生懸命探している。

そんな風に、葛藤ばかりしていて、葛藤から抜け出すときがある。葛藤を乗り越えたときの自分の気持ちを一生懸命に撒き散らすのだ。勝手に迷い込んで勝手に切羽詰まって、勝手に復活を遂げて、その過程を発信する。具体的に言うなら、

ブログを始めようと喧伝して、こんなの意味があるのかな? と不安になり、虚しくなり、しばらく寝る。そして、インフルエンサー達が、「ブログは不労所得になる。大した記事ではないけど100記事書いたら毎月3万稼げた」と言っているのを聞くと、よしやるぞ! となって、またブログ書こうよ! 行動しようよ! まずは100記事だよ! と言い出す。この繰り返しなのである。永遠にブログの外殻論を言うだけで、中身に迫ることはないのだ。

 

ある日、友達がカイジを読んでいる時、「まだあと10巻もある……。幸せだ……」と言っていた。そういうことなんじゃないだろうか。娯楽というのは。

何か新しく物事を始めてみれば、当然、自分の頭の中に啓示のようなものが降りてくる。彼らのような凡才の頭にも一応は平等に降りてくる。
しかし、そんな素人の中に降りだった一つの哲学を一生懸命撒き散らしたところで、リンカーンやゲーテが残してくれた言葉がある。そんな遠い過去に行かなくても、林修先生やホリエモンがいる。なんでわざわざ忙しい中、ずっと幼稚な彼らの教えを学ばなければいけないのか。

また、何か面白いものを提供してくれればいいのだが、当然彼らにそんな芸はない。 

絵も描けなければ音楽を奏でることはできない。文章を書いているようだが、小説を書けるわけではない。改行とマーカーばかりの文なのかデザインなのかよくわからないものを書くだけだ。もしくは、140文字程度のツイートで「ブログ楽しいよ! 価値観変わるよ……!」とつぶやくことしかできない。それが彼らの商品らしい。

 

まぁ色々言ったけど、俺は全く彼等を憎んでいない。それどころか成功してほしいとすら思っている。俺は彼等と椅子の奪い合いをしているとも思っていないし、例え同じ場所で奪い合うことになったとしても、クッションを添えて提供したいくらいだ。

彼らがブラック企業で消耗しているのは気の毒だし、俺もクソみたいな人生を送ってきて、今もクソみたいな人生を送っているから、一人でも多くの人が幸せになってほしいと願っている。みんな、一番いいのはさっさと金を貯めてバンコクに亡命することだろう。

じゃあどうして弱い人間が弱いものいじめをするかというと、そう。俺も何も発信することがないからだ。

ただ目についた人間を正直に悪口を言うのが楽しいからやっている。

 

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