出会い系「90人と出会って20人ほどやった体験談」

今度会う女性、174cmかぁ……。

申し訳ないが、女性で174cmというのは高すぎると思う。

これまで174センチの女性というのは見たことがない。実際に見たら、小生は腰を抜かして小さくなるから、余計に高く見えてしまうだろう。

女性といえば、小柄で、マリオみたいにピョンピョン跳ねているところが可愛いのに、キノコを食べたマリオの方になられても困ってしまう。小生のキノコも踏み潰されてしまいそうだ。

適当にメッセージしても、すごい熱量で返ってくる。3日間ほど放置しても、「ごはんどこに食べに行きますか?」「待ち合わせしてからごはん食べに行きますか?」と積極的なメッセージが送られてくる(いつもごはんのことばっかりだ。まだ成長期なのか?)。

背が高すぎてモテないから必死なんだろう。背が高すぎる女性は得てして貪欲である。男のように積極的だ。ただでさえ容姿が男らしいのに、行動も男らしい。男性ホルモンが多いのか。

どんなに背の高い女も、セックスする以上は女らしくしなければならない。例えば180cmの女と160cmの男がセックスするとしても、女はしおらしい顔で、「お願いやめて……」と言わなければならない。少し布団を自分の方に寄せたら男が吹っ飛ぶとしてもだ。160cmの男からしたら、赤子がお母さんのおっぱいに吸いつくような気分でしかないのに、「下の口はやめてと言ってないぞ?」などといって、自分を鼓舞しながら吸いつかねばならない。そこに違和感がある。その違和感を二人で感じながらも口に出さず、白々しいセックスをしなければならない。

小生は、自分より小さくて弱そうな女を抱く方が好きである。セックスのときに男女の背が同じくらいだと、男同士でセックスしている絵図に見えてしまう。それはもうアウトサイダーだ。アウトサイダーの試合だ。アンアン言ってるけど、シルエット的には似たようなものだ。握力だって変わらないだろう。力は互角なはずなのに、なんでアンアン言ってるの? ということになる。

174cmかぁ……。と、会う前から、ずっと思ってる。向こうからしたら、いちばん抱かれたくない感情だろう。

そのくせ小生は、「真夏さんはカフェ店員さんなんですね。お写真だと茶髪がよく似合っていて、コーヒーの妖精みたいですね!(^ ^)」とメッセージを送っている(174cmの妖精なんているわけねーだろバーカ!と心の中でツッコミながら)。本当は、真夏がパンツ一丁で腰に手を当てて、男みたいにバケツいっぱいのコーヒーをラッパ飲みしている映像を頭に浮かべている。

写真とは、出会い系アプリに載ってた写真なのだが、他にも載ってた写真としては、犬の写真があった。何で犬の写真のっけてんだ? こっちは犬と出会うためにやってるわけじゃないんだが。犬を飼ってる女は、犬のうんこの世話をしている映像が頭に浮かんでしまうから嫌だ。ちんこを握られたらうんこ臭くなりそうで嫌だ。たぶん髪が茶色なのは、犬のうんこを処理した後に髪を掻き上げるからで、カフェのコーヒーも、水がうんこで茶色くなってるだけだと思う。

真夏? 8月に生まれたから真夏なのか? 安易な名前だな。お父さんとお母さんも身長にぜんぶ栄養がいってしまい、命名に使う頭の分まで回らなかったんだろう。8月、真夏ってね。2月に生まれてたら真冬か? それならまだいいが、冬に生まれたのに真夏と名付けている可能性すら考えられる。

しかし174cmって。見たことないぞ? 174cmって。そこらの男より絶対でかいじゃねーか!

正直もうわかりきっている。174cmと付き合うことはないって。ワンナイトすらどうでもいい。セックスというより本当にアウトサイダーだ。ここ一年くらい出会い系をやっていなかったから、久しぶりに女の子と話したくなっただけだ。174cmだから女の子じゃないか。

そう、それ以外の感情はまったくない。小生は、美人で性格のいい170cmの女性と出会い系で会ったことがあるけど、でかいからという理由だけで振ってしまった。高校3年のときに、169cmの中学生と付き合ったこともあるけど、これもでかいからというだけで振ってしまった。最初から付き合うなよっていう話だがね。

しかし、それらよりも遥かに上回る174cmだ。巨神兵だ。進撃の女型の巨人だ。サバを読んでいる可能性も高い。小生は177cmなのに180cmと3cmのサバを読んでいるから、向こうだって177cmなのに174cmと3cmの逆サバを読んでいる可能性が十分に考えられる。お互いの3cmのサバが露になったとき、それはなんと、6cmのサバとなって表れるのだ! サバ缶もびっくりだ! 180cmと174cmの二人が出会うはずなのに、どう見ても177cmの、頭の高さが一緒の二人の姿しかそこにはないのである!

同じ身長だったら、女性の方が脂肪やおっぱいの分、重たくなる傾向があるから、おそらく小生よりも体重が重いと思う。小生は61kgだけど、女性の方は65kgくらいはあると踏んでいる。そんなのにアンアン言われても、吉田沙保里が喘いでいるようにしか見えない。

小生がいくら吉田沙保里を言葉攻めしながら腰を振っても、そんなのは南海キャンディーズのコントにしか見えないだろう。白々しい。それは無理があるだろうと、空間が小生たちに冷ややかなメッセージを送りつけてくるだろう。人工生命体の巨神兵は気にならないかもしれないが、小生はその声を気にしてしまう。嘘をつきながら腰を振り続けたくない。二人でこの白々しい違和感を無視しながらセックスするのは苦しい。今から苦しい。

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