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20歳の女の子を部屋に連れ込んでキスしようとして拒否られた。山口メンバーと同じことしちゃった 前半
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「ご飯に行ってあげてもいい」と思っている上から目線の女に、負けず挫けず、セックスする為、結婚する為、我々は、下手にでるしかない。
モテなさすぎて、久々に女に会えて舞い上がって自制をなくして、ハァハァ息を荒くしたハイエナのようになってる自分がいつも嫌になる。
俺はある時期、女を部屋やホテルに連れ込む時は必ず了解を得ていた。
ある凄腕ナンパ師のブログを読んで影響を受けたからである。
女の許可を取らずに身体に触れるのはセクハラだ。自信がないなら触わってなんとかしようとするんだ。目の前で交渉できる余裕がなくてがっついてしまう。力づくでヤッてしまえば、女も泣き寝入りするしかないから、そこに漬け込もうとする。これほど男として見下げた行為はない。会話で相手を射止めて、『もっとこの人と一緒にいたい』『でも、もっと一緒にいるためには身体を重ねるしかないんだ……』そう女に思わせることができて、初めて成功なのだ
『ちょっと休憩しよう』とか、『家でテレビを見よう』とか、濁すのは男らしくない。やりたいならやりたいことを正直に話すべきだ。それで断られたら仕方がない。それはあなたに魅力が欠けているためだ。部屋に連れ込んだって魅力が出るわけでもない。無理やり身体に触れるのは女を傷つけるだけだ。それはスマートではない。私は必ず了解を得てからホテルに連れこんでいる。モテない男は、はっきり誘って断られるのが怖いから口に出せないのだ」
と言っていて、これは確かにそうだと思った。とくに、『自信がないからがっつく行動に出る』という言葉は胸に深く刺さった。
俺は、ホテルに連れ込む時も、キスをするときも女の了解を得るようにした。しかし、これはこれで苦情が来た。
「うーん……聞かれると恥ずいかも」「無理やりしてほしいかも」と言われたり、「すべての女の子はみんなSを求めてるよ。オラオラされるセックスを望んでいるよ」と返されたこともある。これは4人に言われた。また、はっきりOKとは言わずにクスと笑う女がいて、そういう女に、もっとはっきりした返事を求めるのは野暮に感じた。
松本人志は女にモテるためには自信だと言っていた。どこかのナンバーワンホストも自信だと言っていた。この凄腕ナンパ師の人も自信だと言っている。
とりあえず、女を部屋に連れ込んだり、酒を飲ませたり、有無を言わせず急に押し倒したり、無理やりキスするのは、下品だし、何より自信がないなと思う。
どうすれば成功だったんだろう? 正解だったんだろう? 焼肉を食べたあと、部屋に入る前に、「○○ちゃんを抱きたいから家にきてください」と、はっきり言えば良かったんだろうか?
それとも、「部屋に来た時点で、オッケーなんだから、女がバカだッ! サガる真似しやがって……!」と、一蹴してしまえばいいのか。
なんだか今回は繊細に考えてしまった。こんなことでいちいち考え込んでしまうようなら、出会い系なんてやめた方がいい。
この子は何を考えていたんだろう? 本当に、ただYouTubeを見てお茶飲んで帰るつもりでいたんだろうか?
お誘いシステムを使って、その日の晩飯にありつこうと思ったのか? 若いし20歳だから、男の金で焼肉を食べたり、映画を観たり、なんでもやりたい放題だ。そういうことだったのか。家まで入ったのは、別に意味もなく、フラッと気まぐれで寄っただけか? 俺に対する怖さもなくて、ナメていたからだろうか?
そして、肝心なのは俺だ。俺は一体何を悩んでるのか。どうしたいのか。聖人ぶりたいのか。ラマナ・マハルシになりたいのか。ラマナ・マハルシは山に安定座位して、ただ1日中座ってるだけだ。性欲を超越しているだろう。それがいいのか、そうなりたいのか。
山口メンバーみたいに嫌がる女の子に無理矢理キスしようとして、嫌がられて凹んでるのか。それとも覚醒を目指しているのに、霊的正道から外れた行為をして悔やんでるのか。昔はこんなことがあっても凹まなかったのに、偉くなったのか、弱くなったのか。
やはり肝心なことは、相手の心をしっかり洞察できていないことだ。相手の心が読めていればこんな失態は起こさない。自分も相手も傷つけることはなくなる。相手がただお茶飲みに家に上がったのか、それともセックスがアリだったのか、わかるはずである。それが分からないから、「ええいままよ!」と博打をする羽目になった。
連れ込む連れ込まないとかキスをするしないとか、そこに問題があるんじゃない。俺がその時その瞬間の女の子の求めているものや深層心理を見抜けないのが問題なのだ。何を考えてるのかわからないから、がむしゃらな行動に出るしかなくなってしまう。
女もバカじゃないから、自分で自分の身を守ろうとするし、嫌ならダメ、オッケーならオッケーと、非常にわかりやすいほどサインを出してくれるものだけど、今回は全くわかんなかった(家に上がるというのは、これ以上ないオッケーサインだけど)。
しかし、人間の心をはっきり完全に攻略することなんて無理だし、100回200回失敗して、その中で1回だけ成功すれば、恋愛はそれでいいのかもしれない。だから数打ちゃ当たるの精神で挑めば良くて、無理に一矢必中を狙う必要はないかもしれない。
だから、こんなことを考えるのも無意味に思えるし、友達からもよくバカにされる。こうして構築させた理論で収穫できるのならまだしも、そうではない。結局いつだってその場の機知に左右される。おどおどしたり、無言が続いたり、自分の話ばかりしたり、理論から遠い行動をとって成功することもあれば、逆もある。
そんなに一生懸命にならなくても、大目に見てくれる女の子はいる。無言でドライブしたり、割り勘にしたり、出会って2時間くらいでキスをしたり、走行中に左車線の車にぶつかったり、勃たなかったり、6つ年齢詐称したことがバレたり、コンドームを膣内に置き忘れたり、短距離ダッシュを深夜の公園で10本やってる動画を見せびらかしたり、それでも受け入れられることもある。お互いにピンときたものがあるときは、大体何をしても大丈夫なのだ。元々持ってる人間的な優しさをもって包んでくれる。無理をしなくても、こういう相手と出会って付き合えばいいだけの話なのである。
友達には、「何をごちゃごちゃ言ってんの? 家に上がったんでしょ? そういうことでしょ? でも無理だった。諦めた。ただそれだけじゃん。引き際を弁えてるなら別にいいじゃん。100%相手の心中を察するなんて無理だと思うけどなぁ」と言われた。
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最近読んだ出口王仁三郎の本にはモテる秘訣について、こう書かれてあった。
「異性に好かれるには、相手を愛することである。私は自分のことは少しも考えない。例えばもし嫁が浮気をしても、私は一切咎めない。嫁が自分の幸せのためにその行動を起こしたのだから、私にとっても幸せなことだ。嫁の幸せは私の1番の幸せである。そもそも浮気は、日常から嫁を大事にしないから起こるのである。普段から嫁を観察して、不安や物足りなさを読み取れてないから愛想を尽かされるのである」
天風先生も全く同じことを言っていた。超がつくほどの偉人レベルになると、この価値観になるらしい。
女の愛の反応計器は男よりもずっと優れている。女は誰と結婚するかで自分の運命が決まってしまうから当然かもしれない。女が何を求めているかといったら、
「私をよくわかってくれる人」
「私の嫌がることをしない人」
「この人と一緒にいたら私は幸せになれる!」
と思える人を選ぶ。男よりもそういうセンサーはとても鋭敏に作られている。
岡本太郎は恋愛とは究極的には片思いなのだと言っている。相手を愛することにどれだけの喜びを見出せるかだと言っている。
よいこの濱口と南明奈の様子を見ていると、アッキーナは本当に幸せそうな顔をしている。俺は女にあんな顔をさせたことはない。
よいこの濱口は信じられないくらい女に尽くすという。毎回風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしてあげたり、階段を上がるとき手を引いてあげるらしい。それも、モテるためにやっているわけではなくて、本当にアッキーナのことを想って、彼女のために何かしたくて仕方がなくて自然に行動にでている感じだ。そこに性欲はあまり感じられなくて、おばあちゃんが孫に何かしたくてしょうがないものと同質のものを感じる。
その観点から言うと、俺は今回、自分の肉欲を満たすことしか考えていなかった。もし相手の幸せを考えて、出会い系で会ったにせよ、何にせよ、こうしてお互いが何かの因果で出会った以上は、ただ相手に素晴らしい時間を過ごしてもらうように努めなければならない。別に恋愛関係になる必要はない。とにかく、今の距離感で今できる最愛の行動をとらなければ嘘である。部屋に連れ込んで無理やりキスしようとするのはもってのほかで、大変下品で男らしくない行為である。
しかし、じゃあ、女を幸せにしよう、楽しませよう、と思った時、何をしたらいいのかというと、何もわからない。本当に何もわからなかった。一緒にYouTubeを見ていて苦痛だった。さっさと解散して、俺は天風先生の本を読んで、女はその糞みたいなYouTuberの動画を見ていた方がお互いにとって最上に思えた。
どうやら、女と純粋に一緒に楽しんだり、時間を共有できないから、暇を持て余してセックスしか思い付かなくて、こういう行動に出てしまうようだ。
しかし、考えれば考えるほど、33歳の男が20歳の女の子にできる一番の優しさといったら、決して話しかけないことだと思ってしまう。
今回は、向こうがその年齢の壁を飛び越えてきてくれて、こうして会うまでしてくれて、だから年齢の問題は特にないはずで、後は俺が楽しませてあげるだけのはずだったのかもしれないが。
しかし、「会ってくれて」とか「年齢を気にしないでくれて」とか、バカバカしいし、弱々しい。
自分なんかと遊んでくれてありがとうと言っている。俺が彼女より13年多く生きていることはそんなにマイナスなのか。悪いことなのか。そんなに相手に否定されるような13年間だったのか。少なくとも俺は、20歳の頃はそんな糞みたいなYouTuberの動画は見なかったし、ご馳走さまも言えた。
相手を遥かに見下し、その見下している相手に一生懸命頭を下げ続ける。ブラック企業の営業と変わらない。これが嫌で、恋活や婚活を諦めてしまう男は多いだろう。
女だって追いかけたいだろう。尊敬する人に向かっていきたいだろう。年上のいい大人が一生懸命頭を下げてくるから、張り合いもなくなるし小馬鹿にしたくもなるんだろう。
何をすればいいんだろう? 何を話せばいいんだろう? もともと二人はそれぞれ自分の畑で頑張って生きていればいいのであって、無理して出会って、ごはんを食べに行く必要はないのか?
恋愛しなければならない。好きにならなければならない。誰もがこれを求めているようで、それはもしかしたら邪魔なのだろうか? だから昔はお見合いだったのか?
堀北真希は求婚されたとき、『付き合うのは面倒くさいけど、結婚ならアリかな』と思って、交際期間ゼロで結婚したと言っている。
手塚治虫は時間がもったいないからという理由で、一度目のお見合いでパッと結婚して、パッと子供を作ってしまったらしい。
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俺が求めているのははっきりしているけど、女は何を求めているんだろう?
普段誰にも言えないような不安やストレスを抱えていて吐き出したいような、深層心理に何かを抱えていることはそりゃ抱えているかもしれないけど、俺だってあるけど、年増のブスになんとかしてもらいたいとは思わない。
俺と20歳の子の間にある距離は、もう満たされていて、それ以上の関係になる必要はなかったのだろう。そう定められていたんだろう。それを、性欲が、その距離を無理に縮めようとした。
私たちはすべての人に愛されたいと思っている。大事にされたいと思っている。その距離間に応じて。
俺がいつもマッサージしているおばあちゃんは、俺のこの姿を見たらどう思うだろう? 「醤油がない? わかりました、では今からスーパーで買ってきます!」と飛び出していった男と同一人物とは思えない。
今、ドトールで隣に座っている中年夫婦が、
「俺はLと言ったのになんでMもってくんの?」
「えー、Mっていったじゃん」
「Lだよ! L!」
と口論している。
今の男は、女に間違ってもそんな口を聞かないが、結婚率が70%になっている。