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友達の弟(カイジ←本名)が、33歳なのにニートな件

友達「カイジ、もう33歳になるんだけどさ」

しまるこ「うん」

友達「近頃はもうまったく話さないね。話すと喧嘩になるから」

友達「一日中PUBG? ずっとスマホゲームやってる。それか友達とずっと電話してる。ほとんど毎日電話してる」

しまるこ「33なのに友達と毎日電話してんの?」

友達「うん」

友達「ずーーっとだぜ。ずーーーーーっと、派遣のバイト終わって17時に帰ってきたら、深夜の2時まで電話してる。毎日! 昨日7時間話しといて、翌日も7時間話してんの」

しまるこ「何をそんなに話すことがあんの?」

友達「知らね。次の日の仕事で稼いでくるんじゃね?」

しまるこ「一日で7時間分の話題稼げないだろ(笑)」

しまるこ「ホモなんじゃねーの?」

友達「かね」

しまるこ「俺たちも昔は5時間くらい毎日電話してたよね。あのときの電話代4万円くらいになってて、すげー親に怒られたもん。仕送り代をぜんぶお前との電話代に使ってた(笑)」

友達「20代でしょ? あいつ33だぜ?」

友達「でね、電話で聞こえてくる内容がやばいんだよ。『今買うと値が下がるんだよなー』とか聞こえてくんの。なに? 取引? 為替? こいつなにやってんの? みたいな」

友達「見た目も本物のカイジそっくりだから信用ならない」

しまるこ「ちょっと怖いね」

友達「この前もさ、家に帰ったらすげー親に怒られてたのね、33歳なのに。何があったのか聞いてみたら、カイジ変な企業に面接に行ったらしいんだけど、募集ページに『私服で可』って書いてあったから私服で行っちゃったらしいんだよ」

しまるこ「ほう」

友達「私服だよ? やばくない!? 会社の面接に私服で行っちゃうんだよ!?」

友達「うちの親も面接することあるらしいんだけど、自分で私服可と書いておいて、本当に私服でくるヤツが来たら落とすっていってた」

しまるこ「めんどくせーな(笑)」

友達「正直ものがバカをみて嘘つきが得するんだけど」

友達「でも私服で行かないでしょ?」

しまるこ「行かないね」

友達「お前結婚どうすんの? って、聞いたら『来世でがんばる』っていいやがった」

しまるこ「今世はなにすんの?(笑)」

友達「知らね」

友達「来世へのインターバルなんじゃね?」

しまるこ「33年間休んだなら十分だろ(笑)もう来世いけよ(笑)」

友達「ゲームも別にいいけどさぁ、定職決まってからやった方が楽しいんじゃないのかね? 将来への不安抱えながらコントローラー抱えても楽しめないだろうに」

しまるこ「どっちを抱えてるかわかんなくなりそうだね」

友達「自分の人生コントロールしないで、どっかの国の勇者をコントロールしてやがる」

しまるこ「人の今世をがんばっているわけだ」

友達「現実の世界の方でお姫様救って結婚してもらいたいけどね」

友達「でね、その面接、途中で帰されたんだって」

しまるこ「え? 私服だったから?」

友達「違う。なんかね、うちの会社に一生勤める気ある?って聞かれて、『いや、ずっとかはわからないけど、しばらくは勤めたいと思ってます』って答えたら、もう帰っていいよっていわれたらしい」

しまるこ「は? なにそれ?」

友達「面接官がそこで退室しちゃって、もう一人の面接官が、『ダメだよ。ああいうときは嘘でも一生働きますっていわなくちゃ』ってフォローされたんだって」

しまるこ「うーん、そのフォローもむかつくけどね」

友達「面接官?もちょっとやばいヤツだったみたい」

友達「いいかい? 働いてると、3ヶ月目、3年目、そして30年目と、3がつくところで辞めたくなるから、3に注意しなさいっていわれたんだって」

しまるこ「なんだよそれ(笑)そんな説ねーだろ(笑)3年から30年までが長いだろ(笑)」

友達「俺も思った。そこだけ長くね?って」

しまるこ「3年我慢すれば定年までいけるっていいたかったのかね」

友達「カイジの歳が偶然にも33だったから、カイジの死を意味しているようで、それがいちばん面白かったけど」

しまるこ「(笑)」

友達「カイジね。あまりにも真面目なんだよ。大学の時に真面目に授業に出席してたのに、友達がひとりもいなかったせいで過去問が回ってこなくて、テスト受かんなかったんだよ」

友達「ろくに授業出てないリア充が過去問使ってどんどん進学していって、独力でがんばった自分が落第しちゃって、それをまだ引きずってんの」

しまるこ「それは学校が悪いね。例年いつも同じ問題しか作らない学校が悪い。ちゃんと授業に出ている人間にしかわからないような問題にしないと」

しまるこ「俺が教師だったらこういうテストにするよ。『あなたがこの授業で学んだことをこの白紙に書けるだけ書きなさい』それだけ」

友達「いいと思うけど、すげえ生徒から嫌われそうだね。お前も答え合わせ大変じゃね?」

しまるこ「助手にやってもらう」

友達「ふーん。あー、でもダメだ。それでもカイジ受かんないと思う」

しまるこ「なんで?」

友達「履歴書の志望動機書くのに一週間かかってたから」

しまるこ「あー、それじゃダメだわ」

しまるこ「助け船にならなかったか」

友達「でもそのテストならみんなと一緒に沈没すると思うから、一人で沈没するより報われると思う」

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