ブログ・文章論

ほとんどのブロガーはいつも同じことを書いている

いろんなブログを見ていると、みんないつも同じことを書いている。

 

同じことを違った切り口で書いているが、言っていることは一緒だ。

 

それしか書くことがないんだろう。ネタ切れなのかなと思わされる。

 

それでも、ついつい見てしまう。そのブログの中でアクセス数が多いと思われる記事が3つ4つ、あるいは10個20個あったとしても、それはほとんど同じことを別の言い方でいっているだけだ。もう、別の言い方どころか、徹頭徹尾同じじゃん、と感じられる。

 

トップブロガーのイケダハヤト氏のブログもそうで、いつも同じことしか言ってないが、それでも見てしまう。

自分の記事を見返して見ても、やはり同じような記事が乱立している。

 

これは避けられないのか。

 

ブロガーの宿命か。

 

大体のブロガーは、書こうと思っても、書く気はしない。

 

色々名案らしいものを閃いてメモしても、それを記事にすることはそんなにないのかもしれない。

 

大体が、机に向かうまでが一番の労苦であり、そこから執筆となると、今頭の中にあるものを書き出そうとする。

 

やれどう生きるだの、どう書くだの、音声入力だの、何を食べたの、ブロガーと一般人の違いだの、仕事を辞めるだの辞めないだの、フリーランスとはなど、大体そんなことを一生懸命発信している。そしてそのどれもが一緒だ。

 

人は今心にあるものしか書けない。たとえ3000文字程度の文章だろうが、逐一計算したり、どんなものがウケるかとか、流行りのものを追いかけたりとか、自分の関心のないものを書いたりとか、がんばって書こうとしても、そういう記事は本当に労力を使うし、書いていて楽しくない。

 

親しい友達と電話で話している時、大体同じ話をずっとしているように、人はいつも同じことばかり語り続ける。

 

それはブログだけじゃなく、刊行されている書籍でも、人気作家のベストセラー群でも大体同じことをタイトルだけ代えて販売されている。

 

そしてなぜか、売れていたり、たくさん刊行している人ほど、同じことを書いている。ホリエモンとか。

 

それは、とにかく机に向かう習慣が多いからだと思う。

 

毎日机に向かって、毎日とにかく書こうと思ったら、色んな題材を色んな形で記事にするのは難しいということもあるだろう。

 

だが、それだけではなく、恐らくは、あまり考えてないからだと思う。

 

今あるものをただ原稿に落としていくからたくさん書けるのだと思う。

 

というか、そうしないと書く気持ちも湧いてこないし、書いてて楽しくない。私たちが親しい友達を会話する時、ほとんどあまり考えないように。

 

人間は急に進歩することは稀であり、その時その時わずかに進化していく。あるいは後退していく。

 

人間の変化がわずかな速度であるならば、記事もまたわずかに変化していく道理で、その結果、毎日書くということは、毎日わずかに変化された記事が量産されていくというものだ。

 

多くの売れっ子ブロガーや作家は毎日書く人であり、毎日似たような記事を書く。

 

無理して知らないことを書かず、今完璧に書けそうなことだけを書くので、書いていて楽しいので続きやすい。

 

記事があまり続かない人ほど、深淵なテーマを追って見たり、無理して違う角度を攻めてみたり、誰も書かないような記事に挑戦しようとして筆が進まず途方にくれてしまう。

 

だから、同じことでもいいから、とにかく書こうとする。

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