なぜバナナなのか。
俺はこれまで食事について死ぬほど考えてきて、食生活を極めれば、最高の人生が送れると考えてきた。
くだらない物を食べると気分が悪くなるし、満腹まで食べてしまうと動くのが辛くなるし、頭も鈍くなるし、心も鬱になる。
逆に空腹の状態だと、よく動くようになるし、気分も晴れやかになる。空腹も初めの数日はきついが、慣れるとどうってことはなくなる。
空腹についての健康法は巷で言われまくっているので、わざわざ俺が言うことでもないので割愛する。
なぜバナナなのか。
まず、果物はそれ自体で完結している。長い歴史の中で存在していて、人工的な匂いがしない。神が創った自然の食べ物だ。
大豆や野菜なども、なかなかいい線を言っているが、バナナのように木に実って黄色く輝いていると、「私は素晴らしい食べ物です、私こそが本物です、私を食べてください」と言っているように見える。
一番インスピレーションを受けたのは、中村天風がヨガの仙人から、「果物を食べていれば病気は治る」と言われて、不治の病が治ってしまったという話だ。
世の中にはまったく何も食べないという不食を実践している人がいるが、この人達の話を本で読んだりしていると、身体も頭脳も精神も人間の最高のパフォーマンスを引き出していることがわかる。
人間は何も食べなくていいというのか。そこを目指したいものだ。
だが俺も修行が浅はかなので、さすがに何も食べないとやばくなるときがある。
そば、豆腐、納豆だけを1日に少量だけ食べ続けてきた。これらも素晴らしい健康食品だが、果物の生まれ持った輝きにはどうも勝るとは思えない。
バナナのあの、私を食べてくださいと言わんばかりの崇高な輝き。
バナナは食べるだけである程度お腹が膨れる。4、5本の一房を1日食べれば死ぬことはない。
バナナしか食べないだけで健康的な生活を送れるようになった人のエピソードはネット上に山ほどある。
俺の場合で言えば、血圧が145/80くらいあったのが、今では90/50になった。
バナナはセロトニンが多分に含まれているので、うつ病の予防になる。
セロトニンはうつ病患者に最も効果的な治療薬と言われるぐらいで、たしかにバナナを食べた後は、鬱になることが少なくなった。
直感を研ぎ澄まして、一口一口、バナナを食べてみると、これは人間が食べる最高の食べ物なんだということがわかる。
バナナは一房150円くらいで買えるので、まぁまぁ一般的には安いだろう。一番コストパフォーマンスがいいのは豆腐だが、やはり神が創った食べ物には勝てないと思う。
栄養成分表などを照らし合わせてみると、豆腐や納豆やアボガドの方が総スコアは高いのだが、俺は直感的にバナナが最強のような気がする。
だが、本当の最強は一切何も食べないということ。
熱を出した時、何も食べたくならないように、身体弱っている時や、最高に修復をしているときというのは、何も食べる必要はないと身体が訴えかけてくる。
熱のとき、せいぜい食べられるものといえば、俺だったらいちごだ。
いちごしか食べれなくなってしまう。おかゆもバナナもきつい。あと、水。
そうなると、水といちごが本質的な最高の健康食品なのかもしれない。
だが、いちごは高いし、お腹も膨れないので、金持ちじゃないときつい。それに年中売ってない。
芸術も科学も宗教も、自然を最高と考えられてきたので、食べ物も自然に帰さなければならない。
人間が人工的に施した食い物は、何が何でも避けなければならない。
そういうものに含まれている化学製品のせいで、肉体的にも精神的にも病んでいってしまうのだと思われる。この前も、焼き鳥とポテトチップスを食いまくったら気持ち悪くなってしまった。身体だけじゃなくて心も病んできて、久しぶりに鬱になってしまった。
病んでばかりいて、人生が捗らない人はバナナだけを食べてみたらいい。
実際果物だけを食べ続けている人のブログを見ていると、全く歳をとらず、溌剌として、静観で、輝いている。
俺も果物だけの生活をしたいが、バナナ以外の果物は高いので、バナナだけを食べ続けることしかできない。正直、バナナですら高いと思っている。
もしこれが豆腐だけだったら、1ヶ月2000円くらいの食費で足りてしまうのだ。
栄養スコアなんてものがあるけど、人間が食べ物の本当の意味で、計り知ることはまだまだできないと思う。というか一生できないと思う。
ちなみに、野生の動物は決して病気にならないという。
地球上で病気にかかるのは、人間と人間に飼われるペットだけらしい。