出会い系「90人と出会って20人ほどやった体験談」

出会い系でアパレル23歳の女と会った話

出会い系でまた女と会った。深夜の1時頃に会う約束になった。深夜に会う時はもうヤレると決まったようなもんだ。

 

こんな時間によく会おうとするもんだ。写真通りの男が来るとは限らない。年齢も出生も不確かだ。貞操観念が狂ってる。ちなみに深夜に約束して会って、ヤレなかったことは一度もない。まず間違いなく、深夜に初対面で出会い系の男と会えてしまう女は、狂っている。

 

約束の場所で待っていると、女の子がすごい勢いで走りながらやってきた。この子らしい。駆けている女の子は貴重で新鮮な上、可愛いと思った。

 

そして顔を見てびっくりした。かなり可愛いかった! 

 

体が細くて流行りの格好をしていて、気持ちの良い表情をしていた。たった今、駆けてきた感じと、溌剌した表情の明るさが相まって、すごい可愛いと思ってしまった。

 

街で見かけたら気になって二度見してしまうほどの可愛いレベルだ。いつも、こういう子を街で見かけても手も足も出なくて、ハンカチを噛むしかないが、今、俺はきっかけを手にすることができた、やっぱり出会い系すげー、と思った。

 

 

 

とりあえず夜景を観に行くことになった。ドライブしてる間も会話に詰まることはなかった。女の子は、終始高いテンションで、いろんな話題を振ってくれた。気を使って話題を振ってくれる感じではなく、自分の思ったことをただ勢いよく話す感じだった。俺を見た印象とか、俺の話し方がどうだとか、仙人みたいでおかしい。笑える。落ち着きすぎとか、こんな話し方する人初めて見た、とか、たった今思ったことをそのまま正直に話す子だった。何か話題を作ろうと、頭や心を忙しそうにする様子はなかった。

 

たくさん友達がいるらしいので、多くの人間関係を通じて、こういう話し方になったのか、それとも生来ものから来ているのか。とにかく新鮮で、俺はある一つの定理を導き出した。

 

初対面の人と打ち解ける話し方のコツとしては、相手への感想を言うことだ。「趣味は何?」「休日は何してる?」と何かを質問をするよりも、「何々っぽいね」とか「縲懊€怩オてそうに見える」とか、相手に対して思ったことを正直にそのまま話す。もちろん悪口は良くない。

 

悪口以外の正直に思ったことを、ああでもない、こうでもないと話す。別に意味や理由はなくていい。ぼんやりいうのがいい。そのぼんやり感がいい。

 

本当にただ感想を言われるだけだった。それが嬉しいし、楽に感じた。なんにせよ、自分の感想を言われるということは嬉しいものだ。

 

されて嬉しいことは、俺もしたほうがいいと思った。俺もこれから初対面の女と話す時は、やたらと頑張って話題を探したり、いろんな方向に頭を泳がせることなく、ただ正直に思ったことを言おうと思った。

 

 

 

 

たらたらドライブをしていると公園に着いた。

結局寒いので外には出なかった。ずっと車の中で話していた。

 

女はアパレルの仕事をしているが、この仕事をずっとやっていくべきか悩んでいるとのことだった。何か手に職が欲しい。そんなこと言い始めた。

 

看護師になろうかな、と言った。「23歳だから何か新しく始めるなら今しかないけど、踏ん切りがつかないっていうか。別に看護師がやりたいわけではないんだよねぇ。アパレルは好きだけど、今のままアパレルやっててもしょうがないし。ちゃんとしたいんだよね」と言った。

 

俺は色々考えたけど、何て言っていいかよくわかんなかった。大して興味もないのに看護師になったとしても、楽しくはないだろうなと思った。そもそも頭が悪そうだから難しいんじゃないかと思えた。真面目なことを言ってはいるけど、この子が静かに机に向かって勉強する姿が思い浮かばなかった。

 

おそらくアパレルの方が向いてると思った。洋服の着こなしや、開放的で華やかな感じ、舞台裏というより演者、深夜に初対面の男と会えてしまう奔放なところ、話す時に感想を言いまくるという直感的な性格。

 

こういう子は看護師よりアパレルの方が向いてるんじゃないかと思った。

 

「でも貯金何もないから学費稼いでからじゃないと無理だなぁ、少なくとも2、3年は働いて貯金貯めないと」と女は言った。

 

たまに耳にする台詞だが、俺はこういう事を言う人間が、貯金をして数年後に学校に入学したケースを見たことがない。

 

奨学金でも何でも使って今すぐ入学しようと思わなければ、後で絶対に入学することはない。23歳でアパレルでおしゃれ好きで一人暮らしで、深夜に出会い系の男と会う女が貯金をするということは、美女と酒と馳走とまだ発売されていないキングダムハーツ3に囲まれた中で瞑想するのと同じくらい難しい。というか絶対無理だ。

 

どうしようかな、ああしようかな、と考えあぐねて時を過ごし、薄給で一人暮らしで貯金も資格もない消耗し切った人間が出来上がってしまう典型的なケースだろう。顔が可愛いと、なおさら悲壮感が増してしまう。

 

それでも俺はこの子が悪いと思わない。個人が悪いとは思わない。社会が悪いと思う。

 

俺は「金持ちの男と結婚するのがいいよ」とだけ言っておいた。「大手企業の前で待ち伏せして、会社帰りのモテなさそうなサラリーマンを逆ナンして落とすのが一番いい」と言った。「あー! たしかにそれいいかもぉ!」と言っていたが、真面目に受け取ってはいなかったようだ。俺は誠心誠意、真面目に言ったつもりだ。

 

それから俺は理学療法士をやっていて、マッサージが得意だからマッサージしてあげるよ!  といって、ホテルに行くことになった。よく使う手だ、

 

正直に、抱きたいと言うときもあれば、「マッサージしてあげるよ」といってぼかすこともある。それは相手を見て決める。

 

女は「ええ!? 本当!? マッサージしてほしい!」とはしゃいでいた。世も末だ。

 

活発な子なので、男と女の空気を出して「抱きたい」と目を見つめていうのは効果は薄いと思った。断られていたかもしれない。この時ばかりは、自分の判断はすごいと思った。

 

 

 

 

ホテルに着くとベッドに押し倒して覆い被さってキッスしてやった。舌を入れたけど拒否された。疲れてるし別にセックスする気もない。勝手にしてと言った感じのキッスだった。勝手に私の唇にあなたの唇を合わせるのはいいけど、私は舌を絡ませたりはしない。めんどくさい。という感じだ。

 

「言っとくけど私何もしないよ?」

 

何もしないとは、俺を気持ちよくさせるような能動的なことはしないということらしい。いくら可愛くてもこんな態度を取られたらやはり冷める。これがブスだったらただじゃおかないが、まあ可愛い人間ダッチワイフと思えばいいだろうと思った。

 

あちこち色々舐めてやった。胸もでかいし、下着も可愛いの着けていたから、それなりに興奮できた。フェラしてって言ったけど無言で断られた。無言で。

 

本当にマグロだった。さっきまであんなに楽しく話していたのに、ベッドに横たわってからは地蔵になっていた。こんな献身さに欠ける人間は絶対に看護師になれないだろうと思った。どちらかといえば患者の方が向いている。

 

挿入して突きまくってやろうと思った。突きまくったら、どんな反応するのか疑問に思った。さすがに声は出すのか?

 

挿入したらまんこがガバガバだった。こんなガバガバは初めてだった。でかいビニール袋に向けて腰振ってんのか? と思った。

 

ヤリマンだから? それとも生来のものだろうか? どちらにせよ、いくら可愛くてもこのまんこじゃ困った。まともに付き合ったり結婚するのも嫌になった。

 

これだけ可愛いし、男友達も多いと言っていたし、深夜に出会い系の男と会うということに加えて、このまんこだ。そういうことだ。あれのそれだ。ワンツーフィニッシュ! だ。

 

俺は途中まで生で淹れていたが、こいつは強烈な性病を持っているんじゃないかという恐怖に駆られた。

 

コンドームをつけることにしたが、コンドームをつけるのが久しぶりで、よく付け方がわからなかった。元々俺は亀頭がでかく仮性包茎でもあるので、コンドームがチン先に引っかかって下に降りてこなくなってしまう。仕方ないので、いつもハンチング帽みたいな付け方をしている。

 

カウパー液さえ防げればいいと思っていて、ハンチング帽みたいに先っぽにひっかけたままピストン運動をするのがいつものことだった。

 

出し挿れした。入り口の方でコンドームが引っかかってしまって、激しく動いたらすぐに取れてしまいそうだった。だからコンドームが取れないように、ゆっくりピストン運動をしていたら、「もっと早く動いてもいいよ」と言われたのでそうした。

 

女からしたら、ゆっくり出し挿れされるほどむかつくこともないだろう。何をもぞもぞやってるの? 人のまんこで車検でもやっているの? と思われることだろう。俺はコンドームの状態がどうなっているのかよくわかんないままガツガツ淹れてやった。

 

いざ激しいピストンしたら、案外大きな声で喘ぎだした。演技なのか天然なのかはわからなかったが、「すごい! 肉食!」と言ってくれた。手を背中に回されて爪を立てて引っ掻かれた。こんなことをされたのは初めてで興奮した。

 

しかしガバガバでマン圧が足りないので気持ち良くなかった。いつもスーパーで買い物するときに持っていく買い物袋を思い出した。肉体的には気持ち良くはなかったが、精神的には気持ちよかった。可愛い子が親にも見せたことのない顔でヒーヒー言っている姿を至近距離で眺められるのは至高だった。こんなに、可愛い子を抱いているのだという男としての矜持が満たされた。

 

終わった後コンドームがなくなっていた。どこ行ってしまったんだろうと思った。ベッドの上を色々探してみたけど見つかんなかった。

 

女はすぐに寝てしまった。でかい口を開けてヨダレが垂れていて目も半目だった。

 

自由な子だなぁと思った。しゃべる時はしゃべり倒し、疲れたら寝てしまい、キスは嫌だと思ったら口を閉ざし、気持ちよくなったら喘いだり、気分が乗ってきたら人の背中を引っ掻いたり、動物みたいに、自分のその場の感覚だけで生きているようだった。

 

俺は、この子の寝顔を見ながらオナニーをした。別にそういう趣味があるわけではない。実はさっきのセックスでガバガバすぎて抜けなかったので、こんなことをする羽目になってしまった。

 

悲しい行為だろうか? 確かに悲しいと言えば悲しいが、最高のオナニーだった。

 

いつもひとりで、つまらなそうに惰性でこすってるばかりなので、新鮮なおかずだった。

 

近くでどれだけ激しい手淫を繰り出しても、全く起きる気配というものがない。

 

口や目が半開きで、だらしない顔だけど可愛いかった。こういう時、顔の小ささも重要だと思った。お人形さんみたいな小さい顔ですらっと横たわっている女の子は神聖を感じる。

以前、ビジュアルは悪くないけど、顔がでかい女の寝顔を見たことがある。ただ「でかい」というだけで、急にその寝顔を見るのが嫌になってしまった。ごつごつして男っぽくて、土木作業員に見えてしまった、無性に気分が悪くなった。でかいといっても、そこまででかいわけでもなく、普通レベルだったかもしれない。だが、普通レベルでもあまり良くない。俺自身が顔が小さいからか、自分より一回り顔が小さくないと、その顔でオナニーする気にはなれない。たとえ体が細かったりしても、顔が普通レベルの大きさだったらアウトなのだ。女は止まっているとき、寝ているとき、顔の大きさというものが、とても重要になってくる。

 

この小さくて可愛い顔に、ちんこをペチペチしてやろうと思ったけど、さすがに起きてしまいそうなのでやめておいた。チン先を鼻につけてやりたくもなった、「クサッ!」と言って起きるだろうか?

 

俺はこの寝顔を見ながら最高のオナニーをした。顔の小さな可愛い子が裸になって隣で寝てくれている。そのシチュエーションは素晴らしかった。こういうことは、

・深い眠りについてどれだけ激しいオナニーをされても気づかないこと

・顔が小さいこと

・ガバガバなこと

これらの難関な条件をクリアしないと成立しない。俺はそんな奇跡と巡り合った。俺は地球上のどの男よりも勝った気分になった。セックスよりよっぽど気持ちよかった。

 

時間が止まってしまったような気がする。恐ろしく静かだ。エアコンの音が心地いい。この音がなくなってしまったらストレスになりそうなくらいだ。女の子と二人でラブホに居る。おしゃれな外装がある。部屋も広々としていて、トイレまでの道中もオレンジ色の薄明かりがあって貴族みたいだ。自分が上等な人間になった気分だ。

 

できればこの子を彼女にしたいと思った。ガバガバだけど、顔は小さくて可愛いし、たくさん話してくれる。こんな可愛い子を連れて歩きたいし友達にも紹介してみたい。

 

今日は疲れたみたいで能動的なセックスはしてくれなかったけど、ちゃんと付き合った後は丁寧にセックスもしてくれるだろう。結局、細くて顔が小さくて可愛い子というだけで自分のものにしたくなる。

 

朝5時になると、姉ちゃんが車を使うから、8時までに家に帰らなければならないと伝えた。

女はずっと黙っていた。だらだらしていた。朝に弱いんだろうか? 弱いというか異様に黙っている。怒っているようにも見える。

 

「……いってほしかった」

「ん?」

「もっとはやくいってほしかった」

「ああ、ごめん」

 

その後も黙っていて、起きているんだか寝ているんだかわからなかった。

俺は朝は強いほうだが、なんだか頭がすっきりしなくて、一言も発したくない時がある。たぶんそういう気分なんだろう。俺が急に朝早く帰らなければならないことを伝えたからこうなったわけではない。この子は普段からこうなのだ。さっきまでの心地のいいテンションが嘘のように、だらだらしている。

「いく?」

といっても、「……」黙ってベッドに突っ伏している。やっと起き出したと思ったら、ゴリラでも背負ったような速度で服を着ようとしている。一つ一つの動作がイライラする。イライラするというより、こっちまでだるい気分というか、元気が奪われる。

 

この子がこんなに可愛いのに出会い系をやる意味がわかった気がする。寝起きのだるさが相手を不快にさせてしまうのだ。こいつと結婚したら、毎朝こんな朝を迎えなくてはならないのか。絶対朝食なんて作らないんだろう。作ったとしても、こんなゴミみたいな顔をしながら作られるのか、と思うと全ての男は逃げていく。職場の35歳で結婚していない女の人がいるが、彼女もよくこういう顔をする。男はこの顔が何よりも嫌いなのだ。

 

無防備といえば無防備だが、どうしてここまで無防備になれるんだろう。どうしてここまでだらだらした空気を人前でだせるのだろう? こんなんだから実家にも置いてもらえず、一人暮らしするようになったんじゃないか?

 

顔は可愛いのにもったいない。たぶん、本人は全く気づいていないんだろう。お前の顔なんとかならない? すっごいだるそうだんだけど、直せよ、と誰も言えなかったんだろう。はやく起きろよ。財布パクるぞ。

 

なんとかやっとのことで起こして、そのまま車に連れ込んで駅まで向かった。

 

車の中では調子を取り戻して、ルンルンと鼻歌を歌っていた。カラオケが好きらしい。一人でも行くらしい。

 

俺は「今度合コンしよう」と言った。

「うんいいよー!」と元気よく返事してくれた。

正直、この子は可愛いし、友達も可愛いじゃないかと思った。

まぁなにより、一度でもこんな可愛い子とセックスしたということを友達に見せつけてやりたかった。合コンでこの子を用意したら、みんなびっくりするに違いない。まんこのガバガバも、寝起きの悪さも知らないので、ただただ俺を羨ましく思うに違いない。

「可愛い子つれてくればいい?」

「まぁ、可愛い子の方がいいかな、可愛い子つれてこれるの?」

「私が中の上だとしたら、まぁそれと同じか、それ以下?」

自分のことを中の上と言えてしまうとはすごい。さすがヤリマン、ワッハッハ! 自分のことを飾らず自己評価する。正直で、自分の正直さを許し続けてきたから、あれだけ寝起きも正直になってしまうのだ。本能主義。快楽主義。

 

駅について車から降りると、俺はキッスしようと思ったけどできなかった。こういうとき、キッスできるかできないかは相手の性質による。その場の空気で、いけそうかどうかわかるが難しかった。セックスした後の相手だったら大体可能なのだが、なぜだろう?

 

空気が乾いてたから? カラリと合コンやカラオケの話しをして、愛とか恋とかロマンチックというよりも、朝だなぁといった感じで、日常の雰囲気だった。帰って洗濯物をどうこうのといった雰囲気だった。雰囲気のせいにして何もできないことは茶飯事で、いつも帰った後、キッスがなぜできなかったのか後悔して、これからはこうしてこうやれば絶対できるはずだと答えを出す。だが、改めて実際の場に出くわすと、やっぱりできない。意地でもなんでもキッスしてやろうという気持ちで突破できない。

 

相手が求めてないのは確かで、そういう相手にキッスするのはやはり難しい。セックスした相手となぜキッスできないのか。これは難しい問題だ。そんなこんなで駅に着いて、簡単な挨拶を済ますと女は車から降りた。

 

ニコニコこっちを見ながら手を振ってくれている。

別れ際にどれだけ長く手を振ってくれているかが、いい女の見極めのポイントだ。

しっかり長く振ってくれるだろうか。神に祈るようにバックミラーで見ていると、結構長く振ってくれてた。なんと女は、横断歩道を渡って、渡り終えた途端にまたこっちを見て手を大きく振ってくれた。腕を大きく伸ばして。小さく手を動かすんじゃなくて、大きくだ。活発で無邪気で、透き通る明るさがあった。俺はもう車に発進させて遠く小さくなっているのに。

 

こういうとき、さっさと背を向けて歩き出してしまう女はたかがしれてる。車が遠く小さくなっていくまでお行儀よくじっと立っているのが正解だ。それができる女は少ない。80人出会って、3人しかいなかった。

 

 

 

 

それから数日間、俺は彼女のことを思った。仕事中もずっと考え続けた。LINEをしても返事が返ってこなかった。2日ぐらい返ってこなかった。どうして俺はこんなにこの子を欲しがるんだろう。可愛いからだろうか? そう、可愛いから。あまりにも可愛くて笑顔が眩しいのだ。結局俺は可愛いければすぐ好きになってしまう。一生懸命悩んだり考えたり、葛藤を繰り返して恋愛レベルが上がったような気がしても、ただ可愛いければ好きになってしまう。

 

話も楽しかった。可愛いだけで十分だが、話も楽しかったら最高だ。まんこのガバガバ具合や寝起きの倦怠感は気になるけど、なんとかなるはずだ、と思った。

 

ただ欲しくなるのだ。小さな顔と大きめのおっぱいが抱き枕としてちょうどよさそうで欲しくなるのだ。一人でベッドで寝ていると、ちょうどいい抱き枕が欲しくなる。

 

向こうは俺のことなんてどうでもいいのか? だから返事くれないのか? セックスも淡白だった。俺のことをかっこいいとか、出会い系にいなそう、とか言ってくれた。筋肉質とも言ってくれた。それはつまり、出会い系で沢山の男と出会いまくって、セックスしまくったということだろうか? だからガバガバなんだろうか? 若くて可愛いのに淫乱狂は実在するのか? 

 

2日返ってこない。2日かか。リア充にとって2日は短いのか? そう思ってた矢先だった。

何度も開いて見飽きた画面が新しくなっていた。

 

「中からゴムが出てきたんだけど、外した?」

 

どっしぇーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

ゴム!? ゴムが中に? そんなことあるのか? 

 

ハンチング帽みたいに被せてただけだから中で取れてしまったんだ!

 

そして取れたゴムを俺のチン先でガンガン押し込んで膣の最奥までねじ込んでしまったんだ!

 

これはやばい。

しかも「外した?」とは、どういうことだ? ゴムを外して生でヤったかということか? さらに中出ししたかどうかということか?

 

生でヤリたくなったから途中でゴムを外した悪質変態野郎だと思われてしまったことだろう。だが、そうだとしても、ゴムを奥にねじ込めるか? なに男? 人の性器にゴムを突っ込む趣味があるの? と思われてしまっただろうか。

 

終わったらすぐ寝ちまったお前もお前だ。中に出されたかどうか確認してから寝ろ。

 

生で挿れたくなったとしても、そういう場合ゴムはそこらに置いておくだろう。どんなキチガイでも女の膣の中にねじ込もうなんて思わないはずだ。

 

なんて返せばいいんだ!?

 

俺はすぐ友達に電話した。

 

「というわけなんだけど」

「なんでそんなハンチング帽みたいな刺し方したの? コンドームってそういうのじゃないじゃん」

「わかってるよそんなこと! でもしょうがなかったんだよ! 取れちまったんだから!

なくなって、どこにいっちまったかと思ったら、まさかマンコの奥に入ってるとはなぁー!」

「俺が女だったら絶対いやだわぁ、だってさ、ゴミじゃん」

「もうゴミ以下だよね」

「つーかさ、ゴミじゃん」

変に、ゴミ以下っていうより、ゴミって言った方がよかったなと思った。ここらへんのセンスでちょっと負けたと思った。

 

「で、なんて言えばいい?」

「正直にいっちゃダメなの? ゴムを浅くしてたからとれたって」

「なんで浅くしてたからってなるよね、そしたら俺、仮性包茎でっていわなきゃなんない。だから、普通にゴムしてたけど取れたってことにしたい」

「ふつうにゴムしてたら取れねーだろ(笑)どんだけ激しく動いたら取れんだよ(笑)」

「そうなんだよね(笑)」

「まぁ、とりあえず、なんかよくわからないけど外れたということにしよう」

「外れた後、どうしたのっていわれたらどうすんの?」

「外れたのに気づいたことにするわ。外れてそれに気づいて、そこでやめたってことにする。つまり、イカずに途中でやめたということにする」

「外れたのに気づかずに腰振ってたということになったら、大変だよね。生でヤってたってことになるんだから。我慢汁が膣内に漏れまくりということになる」

「だから、外れたことには気づいて、気づいてさすがに新しく着ける気持ちにもなれなくて、そのまま疲れて寝るってことにするわ」

「イク前に途中でやめるか?」

「まぁ、そこだよな」

「実際、射精のときはどうしたの?」

「実はイってないんだよね。俺が遅漏っていうのも大きいだけど、ガバガバ過ぎた」

「ふーん」

 

 

 

そして、こういうことになった。

 

wwwwwwwwwww

 

wwwwwwwwwwwwwww

 

「いいえー!」 じゃねえよ。なんだよこの顔文字。ビッチすぎるだろ。お前! マンコの中にゴミを棄てられたんだぞ!? 花も恥じらう23歳の結婚適齢期で最も脂の乗った女の子が、膣内に……ゴミを……!

「いいえー!」じゃねえよ……! その顔文字なんだよ!!(笑)

 

 

結局その後も連絡は3日に1度返ってくるかで、時には1週間ぐらい返ってこなかったりして、そして全く返ってこなくなった。

 

こんな貞操観念もなく、ガバガバで、寝起きも最悪な女なのに、ここまで執着してしまうとは我ながら情けない。モテないってのは罪だ。別に彼女なんて欲しくないなんて強がりをさらっと吐けてた時期があったのに、このざまだ。

 

 

 

 

 

 

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