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さんこいちの女の子が叩かれているけど

急上昇一位になってたから、ついコメント欄だけ見てしまったけど、またすごい叩かれようだね。

この女の子のことはしらないし、なんで叩かれているかもわからないけど、たぶん20歳くらいだろう。そんな若い子がどんな形であれ、人前に出て自分を晒して、自主的にやれることをやってみようと決意して発信した。それで十分じゃないだろうか。

何をしたかしらないけど、若いから過ちはいくらでもある。過ちしか犯さないことが若さというものだ。

400万回以上再生されて、コメントも1万件以上ついて、そんな信じられない大勢の人達に攻撃されたら、この若くてピンク色の心臓はどうなってしまうだろう。

実際、それで木村花さんは亡くなってしまった。我々はすぐに木村花さんのことを忘れてしまう。忘れてしまうどころか、木村花さんに追悼のコメントを寄せた手で、別の人間に誹謗中傷を打ち込んでいる。

自分の身になって置き換えてみたらどうだろう。YouTubeの急上昇再生数一位という、世界でいちばん目立つ場所で吊し上げられたら、死にたくなってしまうだろう。外も歩けなくなるだろう。好きな洋服も買いにいけない。買う気も起こらない。大好きなことや楽しいこと、前進のエネルギーをすべて奪ってしまう。それが正しい注意の仕方だろうかね。正しい注意の仕方とは、次の瞬間に服を買いにいけることじゃないだろうかね。

悪質なコメントは5000か6000か知らないけど、実数以上に膨れ上がって見え、地球全体から否定された気分になってしまうだろう。

しかし実際のところ彼女を叩いている人間はわずかである。割合としてはわずかなのだが、日本全体からみた割合なのでやはり数はとてつもないものとなり、国民全員が騒いでいるように見えてしまう。

コメント欄にまで足を運ぶ人は稀なのだ。おそらく1000人に1人もいないだろう。実際に小生の身近で、芸能人やYouTuberの悪口を言っている人を見たことがない。みんな話題に出すことはあるが、大体がどうでもいいという体で話す。くだらない炎上ニュースをまた見てしまったと後悔し、むしろ叩かれている方に同情する。渡部の件だって、なんでトイレなんだろう? ホテル行けばいいのにね、と話すだけだ。

それより自分のこと、自分自身はどうなんだと、自分に矢印が向いている人の方が多い印象だ。みんな自分のことで精一杯だ。

実際は極々わずかな人が騒いでいるに過ぎないのに死んでしまうのは悲しいことだ。叩いている人は、さんこいちの彼女が死んでしまったらどうするのか。おそらくコメントの文章から香ってくる人間像から察するに、数の利を隠れ蓑にして出てこなくなってしまうだろう。出てこないけど自責の念には駆られるだろう。だったら初めから言わなければいい。出てきたって、殺してしまってごめんなさいと言わないだろう。まあ死んだ方からしたら、それすら言われたくないだろうが。

若い子が何かやってる。それだけの話だ。それだけの話だと思うがね。コメントを寄せているのも若いのばかりだから、近くに見えすぎてしまうのか。

皆が遠い距離から老けた目線でしか見なくなったら、そもそもが誰もさんこいちの動画を見なくなるから、こうして急上昇一位になることもなかった。それだと彼女は何一つ目的を達成することはできなかったから、視聴者と心が一つになれるくらいの距離感が必要だったことは確かだ。

YouTuberで大成しているから金もあるだろう。毎月ウハウハ入ってくるから、明日会社に行かなくてもいい。普通人はこの気持ちを引きずったまま会社に行かなくてはならないが、彼女は十分に傷を癒す時間はあるかもしれない。その点では一般会社員の方が死に近い。

だが何百万という人に見られて、こんな公開処刑みたいなことをされたら、これまで積み上げてきた富をすべて投げ打ってでも死にたくなってしまうんじゃないだろうか。実際に、そういう人が立て続けに亡くなっている。死ななくても一生消えないほどの心の傷を負うだろう。中傷コメントどころか、擁護のコメント、まったく関心のなさそうな通りすがりの人間にチラリと見られることさえ嫌で仕方ないだろう。この記事もね。

ネットで発信することはそういうリスクが付きものだという意見もありそうだが、リスクなんてあるはずがない。ネットもリアルも変わるものなんてあるはずがない。人間のコミュニティがあるだけだ。リスクがあるとしたら、忘れっぽい頭で生きていることだろう。

YouTubeを見ていると死の香りがする。Twitterも、ニュースも、国会中継も。週5で働くサラリーマンも。

木村花さんを殺した人達は、普通の人より忘れっぽいのだ。彼らだって死なれると黙る。しかしまたすぐに殺し始める。すべては記憶力の問題だ。ちょっとした認知症だから、スマホの壁紙を木村花さんにしたらいいと思うが。

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