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ロールプレイングゲームとヨーロッパを実際に旅することについて

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39歳の体重100キロ、重度2型糖尿病、乳がんの女性と交際する45歳の職場の先輩

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一昨日記事で取り上げた春日部さんだが、この人は週に5日休みという恵まれた条件を活かして、旅ばかりしている。

「旅はいいよー、しまるこくん。ゲームもいいけど、やっぱり本当の旅には敵わないね。ヨーロッパの風景には本当に驚くよ。まんまRPGだよ。日本だと街と街が地続きで繋がってるでしょ? そこに森や大地や岩山が挟まる余地がない。ヨーロッパはね、街と街、村と村の間に、広大な自然が挟まってるんだよ。びっくりするよ。いったん街を出たら次の街までずーっと、岩や木々なんだ。それも背の高い木々でね。いったん森の中に入ったら、色んな切り株や動物が出てきて、本当のダンジョンみたいなんだ。抜け道をくぐり抜けると、見晴らしのいい崖があって、自分が冒険してきた景色を一望できるんだ。これこそRPGだと思ったよ。まんまRPGだよ。ああ、俺はこれを求めてゲームをやってたんだと思ったよ」

小生は高校の修学旅行でハワイにいっただけで、まったく海外には明るくないが、春日部さんの旅行話を聞いて、感銘をうけた。お土産にもらった舌にバカになりそうな甘すぎるチョコより、よっぽど感慨深い話だった

小生は旅行はしないが、ゲームの中で旅をするのは好きである。ゲームはロールプレイング(RPG)しかやらない。

小生が好きなゲームはドラクエ5、FF10、FF7、テイルズオブヴェスペリア。小生は子供時代、ゲームしかやっていなかった。

この通り、いかにもゲームばかりやってそうである。将来はゲームをやり過ぎて電脳死すると思われたが、なんと、今では剛健だった同級生たちを乗り越えて、小生の方が遥かに健康になってしまった。

ドラクエ3だったら、どこの洞窟に何が入っている宝箱があるかまでわかる。ポケモンの新作が発売された日に、友達が泊まりにきてずっと一緒にやっていたのだが、一度も手をとめることをなく四天王を倒し、裏世界までクリアしている小生の姿を見て(50時間ぐらいぶっ続けてやっていた)、狂気だといった。

ロールプレイングゲームの一番すごいところは、擬似的に旅ができることだろう。無論、電子世界ではある。密室で納期に終われながら、オッサンたちが臭い息を吐きながら作った電脳世界だ。

それは世の女性たちがディズニーランドに行くのと似ているかもしれない。人混みで密集しながら、順番待ちを繰り返し、よくわからない乗り物に乗って、よくわからない感動を覚えて、TVゲームに負けないくらい人工的な夢である。

それに比べてRPGというのは、暑い国があり寒い国があり、険しい山があり、モンスターに襲われている村娘があり、それを魅力的な仲間たち、可愛い子や楽しい相棒と一緒に冒険することができる。ボスで苦戦していると、むかし同じように苦戦した敵が駆けつけてきてパーティに加わったり、楽しいものだ。

45歳の春日部さんは、小生以上にゲームが好きで、宝箱に何が入ってるかどころではなく、宝箱に入っているたねが、「ちからのたね」か「かしこさのたね」かまでわかってしまう。

ロールプレイングゲーム。まるで漫画のワンピースのように、新しい島に行けば、新しい物語が待っていて、また新しい島へ行けば、新しい人がいる。

これ以上安い娯楽はない。6000円かそこらで楽しめる。すぐにクリアして売れば4800円くらいで売れる。1200円で旅行ができてしまえるのだ。本当の旅をしようと思ったら10万はかかるだろう。

ゲームにも性格がよくあらわれる。小生はRPGとノベルゲーム以外は一切やらない。アクションゲームやリズムゲームなどは、どんな人気作品だろうが苦痛で仕方ない。時間の無駄に感じてしまう。マリオのように飛んだり跳ねたりしてコースをクリアしても、だからなんなんだという気持ちになる。しかし、一度マリオやりだすと、すべてのコースをクリアするまでやり続けてしまう友達もいる。

これにはひとつの法則があり、絵を描くのが得意だったり、右脳派の人間はアクションゲームや映画が好きで、文章が好む人間はRPGやノベルゲームが好きだ。宮部みゆき氏も大のRPG好きらしい。これはかなり線密に調べた結果、外れのない法則だということがわかった。

ゲーム市場に明るくない人間はよくわからないかもしれないが、RPGの時代はもう終わってしまった。ドラクエもFFもテイルズも、世界を楽しく冒険するという楽しみはなくなってしまった。FF7リメイクも決して広大な世界を追体験させてくれるようなものではなく、ほとんど映画のようなものだった。今ではスマホゲーム、海外のオープンワールド系しかなくなってしまった。

春日部さんは、『ターミネーター2』を見たとき、旅を決意したという。

確かにターミネーター2の序盤のシーンを見ていると、広大な野原に家が置かれており、一軒一軒が離れており、赤毛のアンのような世界感が描かれている。描かれているというより、ちゃんと実物としてある。だから春日部さんは行きたくなった。

「がんじがらめで窮屈で、首を閉められているような感覚が続く日本の住宅環境。しまるこくん。植物は十分に距離をとって植えないと、根が十分に張ることがかなわず、大きく生長できないんだ。戦後に植林した木々たちは、何も考えられずに植えられたため、窮屈そうに、ひょろひょろと、まるでダイバーが酸素を求めて水中から顔を出すようにアプアプしながら生えている。敗戦国の悲しい産物だね。上へ、上へと、逃げるかのようにどれもみんな苦しそうな顔をして生えているね。その点、ヨーロッパの木々は立派だ。富士の樹海のような不吉な空気はなく、多くの旅人が闊歩し、みな爽やかに挨拶を交わす。まさにRPGみたいだろ? しまるこくん。北海道にもそういう風景があるかもしれないけど」

「なるほど」

「しまるこくん。ゲームもいいけど、歳をとると自分の目で見たものにしか感動できなくなるよ。経験にお金を払いたくなるんだ。物じゃダメだね。物にはもうお金は使いたくない。自分の目と肌で触れるものしか本当だと実感できないんだ。風。地中海の風だけが僕たちに本当を教えてくれる」

この人は、バラエティー番組を録画するのが好きで、休みの日は撮り溜めておいた番組のCMをカットして、一秒足りとも無駄のない完全無欠な状態に仕上げるのが好きで、それをブルーレイに焼いて棚に並べ、「あ〜わ行」まで均整がとれたDISC棚を眺めて過ごすのが最高に楽しいという人なのだが、人間の謎は深まるばかりである。

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