恋愛

少女漫画家の理想と現実

投稿日:2020-11-20 更新日:

部屋で漫画を描いているような女は、王子様系の男を好む。髭の生えてない、亀頭がピンク色の、チン毛の上を春風がそよぐような男を好む。

だいたい非モテの女ほどジャニーズ系の王子様タイプが好きである。スタイルのいい美女ほど、ウンコが臭そうなゴリゴリの肉厚マッチョ系を好む。その証拠に、ゴリゴリマッチョ系の方が、可愛い子を連れている。

美男、美女、空想。少女漫画がそういう世界を書くのは非モテだからだ。自分まで可愛く描いている。少女漫画家は自分を見立てた主人公を描くとき、可愛く描く。それがちょっと面白い。自分がブスで、男がかっこよくてもダメなのである。二人で美男美女でなければならないのである。

プロの少女漫画家はそれで飯を食っている。プロの少女漫画家はデビューが早い。若い読者に合わせて、なるたけ等身大の感性を届けたいという編集部の意向らしい。

少女漫画が、恋愛脳の究極形だと思う。小生もかなりの恋愛脳だが、少女漫画家のそれには負ける。小生の家は、母や姉が大量の少女コミックを集めていたので、小生は浴びるようにそれを読んで育ってきた。小生が線の細いジャニーズ系に育ったのは、男はこうあるべきもの、というのを少女漫画から学んだからかもしれない。

確かに少女漫画の世界は美しい。それに比べれば現実のデートなどは笑止千万。交差点、クラクション、信号機、排気ガスの匂い。コートのタグ。その他ひどく現実に連れ戻されるもの。終始『明日仕事か……』と思い悩まされ、鬱になる。

本当は、漫画のように、「恋だから仕方ありませんでした」とか「この一夜のためにすべてを失っても構わない」とかいうセリフもいってみたいし、いわれてみたいものだが、口にしたところで、エアコンが壊れたかと思うほどの冷風を感じるのは確かだし、それは口にする前からわかってしまうことだ。

夢。夢でしかないのだが、しかしそれを描いている作家陣は、美人とはいい難い。どうしてこれだけ美しい世界を描けるのに、自分の外見は無頓着なのか。いや無頓着ではない、絶望的にセンスがないのだ。ドテラを着てコタツに入って描いている。それに反し、女性小説家は綺麗な場合が多い。

高校時代、教室の隅で切手交換をしていた眼鏡の女たちがいた。とても生命力が低そうで、大事に、大事に、慎ましく、我が子を愛でるように、切手を交換していた。

小生はそれを見て、切手をバラバラに切り裂いて、切手が入っているポーチを、もう机ごと、窓から放り投げたい気持ちに駆られた。

あまりにも脆弱で、生命力が低く、小さな子リスたちが一生懸命になって木の実を交換しているような様を見せられると、その純白な世界をめちゃくちゃに破壊したくなる衝動に駆られる。

彼女たちはあまりにも毒がなかった。思春期なのに、お父さんを煙たがらない。お母さんが忙しそうにしていると、家事も進んでやる。中学時代のジャージを着て。

中学のジャージを着て皿を洗ってる芋女を見ると、小生は気がおかしくなってしまう。思いっきりジャージを鼻に押しつけて匂いを嗅いで、ゲェーーッって吐きたくなる。家に乗り込んで、洗ってる皿を取り上げて投げ飛ばしたくなる。机の引き出しからすべての切手をかき集め、ヤフオクに売り飛ばしたくなってしまう。あまりにも毒がないというのも、人をイラつかせるものである。

クラスの美女たちは、切手交換している芋たちに話しかけることがあった。すると芋たちは、怖がってしまうのである。怖がって、さっきまで身内であれほど楽しそうに切手を交換していたのに、「それ、どういう切手なの?」と美女に聞かれると、小さな声で切手の歴史について語り始める。時間と心の空白を埋めるために、休み時間終了のベルが鳴るまで、ずっと切手の歴史を語り続ける。実際、語り続けていた。美女は閉口していた。話しかけなければよかった。話しかけてしまってごめんなさい。私という存在は、この子にこれほどプレッシャーを与えてしまうんだ。男子たちが、まるで私が虐めているような目で見る。話しかけなければよかった。美女はそんな顔で立ち尽くしていた。

美女はただ普通に話したかっただけだ。ルックスはもちろん自分の方が上だし、女として負けるものは何一つない。しかし、肌だけは負けている気がする。部屋から出ないから白いんだろう。まるでハガキのように白い。

もうひとつ、負けている気がするものがあった。もともと持っている心の美しさが違う気がする。人に話しかけられて怯えた顔をするのは十分攻撃だけど、毒がない。私には毒がある。この子には毒がない。はたして本当に毒がないのか、確かめたかった。そのためにもっと彼女を知りたかった。だから話しかけてみた。でも怖がられた。

切手たちも、美女たちを尊敬していた。私もあんなふうになれたらなと思っていた。しかし、機会を見出せなかった。切手たちも、流行りの服と髪型をすれば、自分はそこそこいけると思っていた。しかし、もし明日そのような格好で登校したら、視線の刃に切り殺されてしまう。勇気がなかった。だから、家に帰って立ち鏡の前で一人ファッションショーをやっていた。エッチな下着を買っては、一人ベッドの上で、パンティを横に伸ばしたりしていた。冷たく天井を見るような瞳で、伸ばしたパンティを見つめていた。休日にこっそり履くだけなのだが、おっちょこちょいなので、お風呂に入るとき、ズボンと一緒に洗濯カゴの中に入れてしまい、お母さんにバレて笑われてしまうのである。

もっと女というもので遊んでみたい。男の子に生足をチラつかせてみたい。ちょっと転んでパンツを見せてみたい。意味あり気な笑顔で誘惑してみたい。恋の駆け引きをこの身で味わってみたい。

ずるい。環境ができあがってる美女たちがずるい。私にも、環境さえあれば、彼女たちと同等かそれ以上の青春が送れるのに。環境、私に環境を、あなた達がそこに座っていると、気になって輝けない! お願い、いなくなって……! 切手たちは、よくそんな顔をしながら、美女たちを見ていた。

ニーチェは、学生時代にモテた男の発想力は牛以下だといっているが、それは女にもそのまま当てはまる。

頭脳でいえば、切手たちの方が賢い。話題も豊富で、人間感情のなんたるかをよく知っている。

彼女たちは年をとるにつれて、ますます聡明になる。少女漫画家の大家となると、圧倒的な女傑のオーラを放つようになる。

東村アキコ、林真理子、中村うさぎ、田中みな実の女傑のオーラは凄まじい。彼女たちは女というものを知りつくしている。

しかし、それだけ進んだ人生観や恋愛観を持ってしても、この手の大家の女性ほど、男を見る目がない。いつも大体つまらない男と付き合ったり、結婚する。そして離婚する。

恋愛が大好きで、恋愛のことばかり考えてきたのに、恋愛に裏切られてしまうのだ。

東村アキコの凄まじい観察力を持ってしても、『愛してるといってくれ』のときの豊川悦司とか、『シン・ゴジラ』の長谷川博己などに首ったけになる。

彼女たちにとって、それは何よりも美が勝るからだ。耽美主義者なのである。幼い頃の非モテの経験からきているのか、生来のものか、あるいは美を追求することで、後天的にさらに美の呪力に魅せられるようになっていったのか。

それは、小生にもいえることである。小生もこれだけいっておいて、馬場ふみかが好きである。馬場ふみかにプロポーズされたら、問答無用でOKする。一切の迷いもない。

小生がなぜ馬場ふみかが好きかというと、直感である。それ以上それ以下でもない。ただちんこが反応した。それだけである。本当に小生は、それだけで結婚できてしまえる。細くて巨乳、それがすべてである。

なぜしまるこさんほどの宇宙的英智にある人が、馬場ふみかなどという性器、男に抜かれるためだけに生きているような猥褻物に執心になるのか。はたまた一言二言目には、広瀬すずや橋本環奈を挙げる。しまるこさんはこの手の問題となると、脳ではなくちんこで考えているとしか思えない。所詮その程度の男だったか、とよくいわれる。

少女漫画家の大御所はみんな面食いである。あれだけの知力を持ちながら、女性器で男を選んでしまう。小生も同じである。美、美、美……美の呪力に囚われている。小生はどうしても、林真理子やさくもももことは付き合えない。会話をすれば、とても気が合う自信はある。5時間も6時間も電話で話せるだろう。

うちの母はもう60になるが、ココハナという大人用の少女漫画誌を読んでいる。小生も読んでいる。母はくらもちふさこと東村アキコの大ファンで、すべてのコミックが棚に飾られてある。

くらもちふさこの世界観はどうなっているのか。10代の頃書いていた少年が、40や50になっても登場している。しかし、すべての少女漫画家がそうなのである。

くらもちふさこは40になっても50になっても変わることなく理想の男を書いている。ベテラン作家が書いた男キャラは若い頃に書いた男とほとんど変わっていない。

これはきっとすべての女性の中にある。好きなタイプ、好きな男。それは、全然違うタイプの男と付き合おうが、結婚しようが、理想の中で息をし続ける。生々しい実感をともなって。

ロンブー淳は、350人ほどの女性と肉体関係をもった結果、もう美女を見てもなんとも思わないといっていた。完全に内面で決めるらしい。欲を昇華した先に、女性の内面だけを見れるようになるのか、はて、どうだろう。

小生も平均男子より、ずっと性経験が少ない。モテない日陰の人生をずっと歩んできた。

小生は大学時代に出会った女性のことが今でも忘れられずにいる。ずっとその人に恋をしている。そのせいで恋ができないなどということはまったくないが、すべての女性を彼女と比較してしまう。彼女以上の女性は絶対に現れることはないと、いいきれる。彼女はもう38歳になっているが、小生の頭の中では彼女は永遠に21歳のまま生き続けている。

妥協できないのだろう。大御所たちも。小生も。

田中みな実も独身だ。この手の女性ほど結婚しないのが多い。

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