恋愛

女のほんっとーにうるせー愚痴

投稿日:2020-08-12 更新日:

りり「ナンパされたんですけどその人マスクしてたんですよ。マスクしたままナンパってありえなくないですか? しかもLINEのIDが書かれた紙を渡してきたんですけど、それもありえなくないですか? それってつまり家に着いたら私の方からLINEしてこいってことですよね? 一度家に着いてナンパモードが切れてるのに、私の方からもう一度ナンパモードを復活させろってことですよね? ナンパされた側がなんでそんな能動的な働きをしなきゃいけないんですか? 『こんばんは。先ほどナンパされたものですが、先ほどはナンパありがとうございました』って送ればいいんですか?」

しまるこ「渡されたIDをLINEの検索画面に打ち込んでるとき惨めになりそうだね」

りり「ナンパ自体はそんなに嫌じゃないんですよ。私だって出会いを求めてないわけじゃないし」

しまるこ「じゃあその場で、『LINE教えてよ』っていってもらいたかったんだ?」

りり「そうです。その方がいいです。ナンパ自体はとても勇気がいる行為だと思うし、それ自体は尊敬します。私にはとてもできないし、私が男だったとしても、はたしてできるかどうか」

しまるこ「確かにナンパは信じられないくらい勇気いるよ」

りり「ヤリモクとかだったらやっぱり嫌だけど、SNSやアプリが今の出会いの中心になってるじゃないですか? ナンパはその人のことがすぐにわかっていいなと思うときがあります。まぁ声かけてくる人はチャラい人ばかりですけど(笑)」

しまるこ「目の前に気になった人がいたから声をかける。原始的で人間の自然な営みだよね。街で気になった異性がいても何もなかったように家に帰って出会い系アプリを開く。それが今の恋活文化だ。ああすまない、続けて」

りり「一応その人とデートしてみたんですけど」

しまるこ「あ、したんだ」

りり「2回目のデートで告白してきたんですよ」

しまるこ「はやいね」

りり「2回じゃよくわからないじゃないですか? 1回目はドライブで、2回目は動物園だったんですけど、動物園に行った帰りに告白されました。『りりちゃんのこと好きだから付き合ってほしい』って、ストレートにいわれました。告白なしに付き合うパターン多いじゃないですか? 告白なしにそのまま肉体関係持っちゃって、そのまま付き合ってるんだか付き合ってないんだかわからないままずるずるやってるカップル多いじゃないですか? だから告白してくるだけマシかなとは思ったんですけど」

しまるこ「村娘を生贄にして祭壇に捧げる儀式のように、告白という文化も古い形骸儀式になりつつあるのかもしれないね」

りり「でも2回だと相手のことわからないし、私も25歳じゃないですか? いろいろ考えちゃって。20歳だったら若気の至りで付き合ったかもしれないけど」

しまるこ「まずは付き合ってみようとは思わなかったの? 結婚前のお試し期間みたいな感じで。付き合うっていうのがそもそも結婚のお試しみたいなもんじゃん? 付き合ったって結婚する必要もないんだし、ダメだったら別れればいいんだし」

りり「『考えさせてほしい』っていって保留にさせてもらいました」

しまるこ「ほう」

りり「彼も『了解』っていってくれて、その場はそれで終わりました」

しまるこ「うん」

りり「で、腹が立ったのが、そこからメッセージがこなくなったことなんです。今まで普通に毎日LINEしていたのに、告白を保留にした日から、まったくメッセージを送ってこなくなったんです! これはどういうわけなんですかね?」

しまるこ「考え期間中だから、ゆっくり考えててってことなのかな?(笑)」

りり「えっ、だって今までおはようとか、official髭男の話とか、いろんな話してたのに、急にそういう話もなくなっちゃったんですよ? 普通の会話そのものを取りやめる必要ってどこにあるんですか? べつに私も会話したいわけじゃないからべつにいいんですけど、告白を保留にしたからって急にすべてのやりとりをストップする理由ってどこにあるんですか?」

しまるこ「保留という微妙な空気感の中で、official髭男の話をする気にはなれなかったのかな?」

りり「考え中っていってるんだから、告白の件はそれはそれで私に考えさせておけばよくないですか? 普通の会話は別口で進行させて、告白の件は触れなければいいだけじゃないですか。すべての会話を完全に取りやめてしまったら、コミュニケーションそのものが一切なくなっちゃいますよ? 実際なくなってるしっ! 告白を保留にした相手とは話しちゃいけない決まりなんてあるんですか?」

しまるこ「相手より下の立場でメッセージのやり取りをするのが嫌になったのかもね。恋愛における優位が完全にあらわれちゃってるから」

りり「考え中ってことは、つまり迷ってるってことなんだから、今こそ攻め時なんじゃないですか? 桶狭間ですよ! はっきり断られたわけじゃないんだし、可能性が残されてるんだから、その可能性にかけないでどうするんですか? 今でしょ! なんで攻撃の手を休めるんですか? 今川義元逃げちゃいますよ! たんに面倒くさいだけじゃないですか? そんなんだから聞いたこともない零細企業で売れないコピー機の部品作ってるんですよ! そうやって手負いの獲物を逃してばかりいるから出世しないんです! 桶狭間で落馬するタイプですよ! 義元を討てなんていってません! 私なんて桶狭間の森で逃げ惑っている子リスですよ? リス一匹捕まえられないんですか!? 女は、はっきりしないんです! いつだってグレーゾーンの上で妖精みたいに羽をはためかせて鱗粉だけ撒いて去っていくんです! 可能性だけは残しておくんです。童貞率過去最大? 記録的生涯未婚率? まさか(笑)可能性ばかりですよこの世は! 米津玄師に口説かれたらそりゃ私たちだってしっぽ振ってついていきますよ、だけどそこらの一般人になんでそこまでしなきゃいけないんですか? でも一応可能性は残しておきます。ウンともスンともいわないけど、そこそこの可能性だけは残しておきます。その一縷の可能性に挑戦しようとしない態度に腹が立つんです!」

しまるこ「とまんねーな(笑)」

りり「で、案の定というか、1週間まったくメッセージ送ってこなかったんです。最初の出会いのときのLINEのIDの件と同じですよね。ぜんぶ女任せ。告白したからやることはやったと思ってるんでしょうね。俺のすべての仕事は終わった。あとは向こうが答えを出すだけみたいな。何が何でもお前を手に入れてやるぜ! っていう意志が感じられないんですよね。ナンパしたのはあなたでしょう? 告白したのもあなたでしょう? 私がいつナンパしてくださいって頼んだ? いつ告白してくださいってお願いした? ぜんぶあなたが勝手にやったことでしょう? 私のことが好きなんでしょう!? 好きだから告白したんでしょう!? なのになんで揺れ動く乙女心をほったらかしにしておくんですか!? 去勢された子犬みたいに大人しく犬小屋で正座してるんですか!?」

しまるこ「揺れ動く乙女にしてはエキサイトしすぎな気がするけど(笑)」

りり「男っていつも詰めが甘いんですよ。自分の欲しいものだったら何が何でも手に入れる努力しなさいよ。私は大して欲しくないんだから。欲しいのはあなたでしょ? 欲しいっていってるのはあなたなんだから、がんばるのはあなたでしょ? 私は欲しいもののために努力をしない男のどこを好きになったらいいんですか? 口だけ欲しいって言ってて手に入る買い物がどこにあるんですか? ぜひそのお店教えてください私も買いに行きます! そんなに私は安い女なんですか? 私は無料なんですか!?」

しまるこ「俺じゃなくて本人にいえよ(笑)」

りり「で、1週間本当にまったく連絡よこしてこなかったから、私もこのまま無視してやろうかなとは思ったんですよ。でも一応告白してきてくれたし? その勇気に免じて返事ぐらいはしようかなって思ったんです。このまま何も答えないのも気持ち悪いじゃないですか? 向こうはどのくらい待つつもりでいたのかわからないけど、コピー機の上で3年待つつもりでいたのかもしれません。なんかこの時点で、付き合ったり結婚しても、どういう未来になるか可視化できる気がしますよね(笑)何事もぜんぶ投げっぱなしジャーマンなんですよ。小さい頃、レゴで遊んでて片付けなくてお母さんに怒られてたクチですよ。レゴが転がっててお母さん素足で踏んづけて絶対痛い思いしましたよ。あの男と結婚したらそんな子供が生まれそう(笑)まったく、1週間ぶりに封印を解いたのは私ですよ? 告白された側の私から封印を解いたんですよ? LINEのIDの件といい、いつも先に封印を解くのは私。しまるこさん、この気持ちわかりますか?」

しまるこ「俺は魔道士じゃないから封印とかはよくわからないけど(1週間で封印っていってるけど、封印って年単位でするものじゃなかったっけ?)、気持ちはなんとなくわかるよ。で、なんて送ったの?」

りり「『考えたけどわかりませんでした』って送りました」

しまるこ「答えてないのと一緒じゃん(笑)」

りり「答えてますよ!」

しまるこ「ぜんぜん封印といてねーじゃん! きっぱり断らないのは、例の『可能性』を残してるから?」

りり「違いますよ! 本当にわかんないんですよ! わかんなかったからわかんないって答えたんです! 1週間考えてわからないってことがわかったんです!」

しまるこ「彼はなんだって?」

りり「『了解です』って一言だけ返ってきました」

しまるこ「会社かよ(笑)」

りり「私も思いました。業務連絡?」

しまるこ「『明日朝8時に会議室に集合してください』って送られてきたときの返信じゃねーか(笑)」

りり「ですよね。これには本気で腹が立ちましたよ。告白OKしなくてよかったって思いましたね。本当に腹が立って、電話かけて文句いってやろうかと思ったけど、でもそんなことしたら余計に自分が惨めになるだけじゃないですか? 告白された側なのに、なんで私の方がジタバタしなきゃならないのか」

しまるこ「『了解です』か。精一杯の強がりともとれるね。何なんだろうね」

りり「何に対する『了解』なんでしょうね? わかりました、もうあきらめますってこと? それとも内容を把握しましたって意味? そういえば、私が『考えさせてほしい』って保留の申し出をしたときも、『了解』っていったんですよ彼。なんなの了解って。コピー機らしい言葉。私のことを追うのか追わないのかちゃんと答えを出さないんですよ!」

しまるこ「広瀬すずみたいにねらい撃ちするのかしないのか、はっきりしてほしいところだね。向こうも『可能性』を残しているのか」

りり「硬派なコピー機のように男は黒か白かはっきりしなきゃダメなんです! 何を了解したのかまったくわからないけど、肝心なのはそのあとどうするかでしょ? そのあと私を落とすのか落とさないのか、ねらい撃ちするのかねらい撃ちしないのか、その意思表示が欠けてるんですよ! 最初からずっとそう、ずっとグダグダしてる! お盆なのに梅雨がまだ続いてるみたい! 本当に投げっぱなしジャーマン! レゴを散らかせすぎ! 私は彼のお母さんなんですか? 恋路の前に散らかってるレゴを片付けてまわらないといけないんですか!?」

しまるこ「んで、りりちゃんは何て返したの?」

りり「私も『了解です』って返してやりましたよ」

しまるこ「どっちもどっちじゃねーか(笑)ただの従業員同士の業務連絡じゃねーか(笑)」

りり「一緒の会社で働いてるみたいな(笑)」

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