さてやっと重たい腰を上げて物件見学にいった。
伊豆〜熱海の別荘地に行ってきた。
なぜ別荘地かというと、普通の住宅より安いからである。もともと定住目的で作られているわけではなく、山奥にあり不便なため、400万円ぐらい出せば、3LDKぐらいのなかなかいいものが手に入る。在宅ワーカーや年金生活者にとって悪い手段ではない。創作や瞑想に専念したい人も、喧騒な住宅街よりも閑散な緑豊かな地を求めるだろう。
仲介屋に宛てたメッセージはこんな感じ。
静岡県東部や伊豆地方で450万円程度の予算で別荘を探しております。
・定住を希望
・庭は100坪以上
・自然に囲まれた閑散な場所
・雪が積もらない
・大きなウッドデッキがついているこのような条件を考えております。希望の見学日は21日、22日で時間はいつでも可能です。よろしくお願いします。
管理事務所に行くと、29歳のアロハシャツを着たお兄さんが案内してくれた。開口一番に、「ここに行くのでついてきてください」とスマホの画面を見せられて、画面がアニメアイコンばかりで笑った。マスクしてないのも笑った。
この人の車についていくのは大変だった。ギリギリまでウインカーを出さないので直前まで左右のどちらに行くかわからなかった。伊豆のクオリティはひどい。伊豆の温暖な気候がこういうクオリティを生むのだろうか。
しかし向こうも俺を見て、(若いのに別荘を買いに来るこの人はなんなんだ? 定住希望……?)という不審な目をずっとしていた。
まずは伊東市にあるこの物件。
— 電動しまるこ (@dendo_simaruko) July 3, 2020
この時代に450万でこの家を買って、管理費を毎年4万円払い続けるのは、情弱に感じた。
次も
— 電動しまるこ (@dendo_simaruko) July 3, 2020
その次も
— 電動しまるこ (@dendo_simaruko) July 3, 2020
ぜんぜん違う。
俺はこういう土地が欲しかった。
俺は庭を100坪以上とだけしか書かなかった。それが悪かった。
平地。野菜栽培ができる。サンドバッグを吊るしたい。と、ここまで書かないと、上の動画のような庭を紹介されてしまうのだ。
「あー、じゃあ紹介できる物件残ってないですねー(笑)」と笑われた。
いやいや、100坪の庭を欲しがってる時点で、庭でなんかしようとしてることぐらい察しろや。何年やってんだよ。素人の俺でもわかるぞ。伊豆ってこんなのばっかなのか?
家の近くにある公園が恋しい。はやくあそこに行きたい。こんな我先にと生えることを競い合って、お互いの領土を奪い合って醜く咲く庭には用はない。
俺にはあの公園で十分なのかもしれない。この二年、あの公園で修行してきた。家から5秒で行けるから、庭と変わんないかも。う〜ん。