しまるこ「信じられないほどめちゃくちゃ可愛かったよ」
しまるこ「可愛いというより、綺麗、凛としてたね」
しまるこ「神がかってた。神の息吹を全身に浴びていた。耽美主義の俺の目に遥かに適うものだった」
しまるこ「一部始終、仔細にくまなく観察したけど、どこからどう見ても完璧だったよ」
しまるこ「なんであんな子がデニーズで働いてるんだろう?」
しまるこ「そこらのアイドルが束になっても敵わないよ!」
友達「たまにそういう人いるよね」
しまるこ「悔しいよ~~~~!」
しまるこ「何もできなかった自分が悔しいよ~~~~!!」
しまるこ「セックスしたかったよ~~~~!!」
しまるこ「なんでセックスできないんだよ~~~!!」
しまるこ「こんなに毎日難しいことを考えて、誰も作れないような素晴らしい記事や動画つくってるのに、なんでセックスしてくれないんだよぉ~~~~~!!」
しまるこ「いーーじゃねーかよーー!! 俺だけ特別扱いしろよぉぉーーー!!」
しまるこ「確かにすごい可愛いけど、俺の方が人間的にすごい人間なんだから、向こうからセックスをお願いしてこなきゃおかしいだろ??」
しまるこ「どうせクソみてーなボヤボヤした男とセックスしてんだろ!? ふざけやがって……!」
友達「でもお前EDじゃん(笑)」
しまるこ「そう、ED(笑)」
しまるこ「肝心なときにフニャチンになって何もできなくなる」
しまるこ「ホテルの備え付きの有料バイブをつかって、『気持ちいい?』『ねえ気持ちいい?』っていって、一生懸命コスコスやってんの(笑)」
しまるこ「そのとき、ちんこがフニャけてておじぎする形になるから、余計にみじめになる」
友達「ロベスピエールやクロムウェルやヒトラーとかの大粛清する独裁者は、みんな性的不能者だったっていうからね」
友達「お前もそういう系なんじゃない?(笑)」
しまるこ「デニーズの子だったら、めっちゃ勃つよ!」
しまるこ「でね、接客が信じられないほど美しかった」
しまるこ「注文、メニューを持ってくる時、入り際、去り際、声の抑揚、姿勢、すべて完璧だった」
しまるこ「接客の奥義とは、そういう一つひとつの動作を完璧にすることをいうんだね」
しまるこ「なぜ彼女より頑張らなければならないブスの子にそれができなくて、彼女ができてしまうんだろう?」
しまるこ「いったいどこで差が縮まるというのか」
しまるこ「とくにお辞儀がよかったね。お辞儀が長いの。その場だけ時間が停まったかのような」
しまるこ「会計を済まして外に出るまでの間、ずっと頭を下げたままなの」
しまるこ「普通はさ、どれだけ意識してても、つい頭を上げちゃうものなんだよ」
しまるこ「これは思っているより難しい。よっぽど鉄の意志をもってないと上げてしまう」
友達「そういう店のルールなんじゃないの?」
しまるこ「それが違うんだよ」
しまるこ「他の経験年数が長そうな年上のおばさん達は、軽く会釈するだけなんだけど」
しまるこ「その子だけ、ずっ~~と頭さげたままなの」
友達「へえー」
友達「それは勇気あるね。おばさん達にいじめられそうだけど」
友達「店のルールじゃなくて自分のルールなんだね」
しまるこ「普通、出会い系の女って別れる時、ぺこりとお辞儀したらすぐにマイホームに戻っていっちゃうじゃん」
しまるこ「でも俺は、女の姿が視界から消えるまで、ずっと見守っているんだ」
友達「ふーん(笑)」
友達「あざとい気がするけど(笑)」
しまるこ「デニーズの子。何一つ会話しなかったけど、たくさん会話した気がしたなぁ」
しまるこ「俺にいやらしい目線で見られていること」
しまるこ「俺がエッチであること」
しまるこ「自分がエッチであること」
しまるこ「俺が好きであること」
しまるこ「自分が好かれていること」
しまるこ「俺がデニーズの制服を引き裂いて、その胸の谷間に顔面をグリグリやっている妄想をしていること」
しまるこ「グリグリされていること」
しまるこ「家では何をして過ごしているのか、友達と普段どんな話をしているか」
しまるこ「学生時代の過ごし方」
しまるこ「結婚したらどうなるのか」
しまるこ「男と女の間に起こる、あのなんともいえない無言のやりとり」
しまるこ「全部気づいてるんだ。美人の、あの、すべてに気づいている感じはいいね」
しまるこ「女はこうして男のいやらしい視線を浴びて育つヒマワリみたいなところがある」
しまるこ「膣奥に熱い輝きが生じて、その輝度に応じて綺麗になっていくんだね」
しまるこ「ある意味セックスだ。俺はいつもこうやってセックスを楽しんでいる」
友達「そこで留めておくことが彼女にできる最大の優しさだからね」
しまるこ「たくさんおしゃべりした気がした。ああいうおしゃべりでいいんだよ」
しまるこ「女は年を取ると喋りすぎる」
しまるこ「女は自分がどうあるべきか悩むけど、デニーズの子を参考にすればいいだけなのに。あれこそ女の究極形」
しまるこ「女はよく喋るようになると堕落していく。銭湯のおばさん化していくね」
しまるこ「女は足がものをいう」
しまるこ「すごく細くて素晴らしい曲線美だった」
しまるこ「あの細い足、若くて細い足ほど多弁で説得力があるものはないよ」
しまるこ「本人ですら、あの細い足に自我が乗っ取られているんだから」
しまるこ「足が、何をいうべきか、何をすべきか、全部教えてくれていた」
しまるこ「あの接客も、長いおじぎも、足が彼女にそうさせていた」
友達「そんなに好きなら声かければよかったじゃん」
しまるこ「かけれなかったよ~~~!!」
しまるこ「勇気がなかったよ~~~~!!」
しまるこ「だって34歳のおじさんだもん~~~~~!」
友達「『出会い系やマッチングアプリでしか声をかけられないようじゃ男として恥ずかしい』」
友達「『街でいい女を見かけたら、ためらわずに声をかけれる男でありたい』」
友達「『玉砕して玉砕して、そんな玉砕を何とも思わないような男でありたい』」
友達「前にそういってたじゃん」
しまるこ「悔しいよぉ~~~〜〜!!」
しまるこ「ブログでは偉そうなこといってるけど、声かけれなかったよ~~~!!(泣)」
友達「『街でいい女を見かけたら声をかけなければならない。ヤンキーにガンくれられたら喧嘩を買わなければならない。そして倒さなければならない』」
友達「とかいってたのはどこの誰かなぁ?」
友達「本当は、その情けないちんこみたいに縮みあがっちまうんじゃねーの?(笑)」
しまるこ「ギィィーーーーーーッッ!!」
友達「(笑)」
しまるこ「処女かなぁ? あの子、処女かなぁ?」
友達「処女じゃないよ」
しまるこ「処女じゃないの?」
友達「処女じゃないよ」
しまるこ「もう嫌い! みんな大っ嫌いッッ!!!」