「あらゆる問題を瞑想によって解決しなさい」
最近の俺の一番お気に入りの言葉だ。
あらゆる問題を瞑想によって解決しなさい。無益な思索によらず、神との霊交によって解決するよう努めなさい。心の中から教条主義的神学の垢を取り除いて、その代わりに、直覚という新鮮な癒しの水を組み入れなさい。自分の意識を内なる案内人に同調させれば、人生のあらゆる問題に対する答えを聞くことができる。人間は、自分の身の周りに悩みや問題を作り出す天才で、次々と作っては飽くことを知らないが、神もまた飽くことを知らぬ無限の救済者なのだ。
「とあるヨギの自叙伝」に登場するヨガの大師の言葉だ。
ああああああーー！、うるせーーー。黙れと思うだろう。ブログやらYouTubeやらネットニュースやらTVニュースもヒルナンデスも坂上忍もマツコもうるさくてしょうがない。んなことはわかってるから黙れよ、とりあえず黙れ。全員いったん黙れ。と。全てのメディアに対して感ぜずにはいられない。それは俺が感じることだし、街ゆく人々の心の奥底を覗いた時に垣間見られるものでもある。
みんな、いいから黙れいいから黙れいいから黙れ、と心の奥底では叫んでいるけど、どうしてもくだらないメディアにがっついてしまう。俺もだけど。
結局のところ、人は黙っていられないから誰かと話し、Twitterに書き込まずにはいられない。YouTubeのコメント欄で喧嘩せずにいられないのも、静かにしていられないからだ。テレビも同じで、公共放送機関でいい大人がわかりきった下らない情報を垂れ流すのも、静かにしていられないからに尽きる。
この世界は一元性で創られている。それにも関わらず問題を二元性にわざわざ劣化させて考えてしまうことに発端がある。問題を一元性で捉え、心の奥底を見つめて、神との霊交によって授けられる情報だけを頼りにしていればいいのに、自分の小さな頭で頑張って考えてしまう。大喜利のように誰が正解を示せるか躍起になっている。ニュースやらトピックやら炎上やらはそのお題に過ぎない。みんなのコミュニケーションツールなのだ。つまり、話したいから、騒ぎたいから、ただ静かにしていられないだけなのである。
ネットにしろ、リアルにしろ、だらだら喋ってうるさい人は、そもそも心の中がうるさい。常に自分の心の中にいろんな言葉が飛び交っている。次々と想起される情報を操作しているのは（実際は操作されているのだが）いい大人のビジネスマナーであり、知的で賢いことだと思っている。みんな、こんなにたくさんの言葉が巻き上がらないだろう。みんな、こんなにたくさんのことを感じたり考えられない。自分は優秀なんだ、と、たくさん想念が巻き上がるほどいいことだと思っている。こうして始終自意識の中に住んで、神と離れ、偏見に満ちた二元性の世界を突き進んでいってしまう。
物事はすべて一元性で成り立っているので、わざわざ二元性にして見る必要はない。してはいけない。二元性の中でどれだけ言葉を戦わせても答えに辿り着くことはない。結局、いつも炎上の跡は小さな埃も残らないように、誰一人何も得しない。本源から離れた彼岸で審議を重ねるのではなく、本源へと向かっていかなければならない。
そう考えると、ニュースもブログも必要ない、もちろんこのブログも必要はない。
頭のいい定義ってどういうことですかと、うんぬんかんぬん話すのもイライラしてくるだろう。世界には定義がないのに、定義を作りだそうとする人間の浅ましさが、潜在的にイライラしているのだ。イライラするのは、みんな、自分の中の神が叫び声をあげているのだ。
繰り返すが、多くの人がうるさくてイライラしてしまうのは、自分も他人も、現象を鏡のように映して見ることができないためにイライラしているのだ。汚物で固めた自城を作り上げて、そこに篭城して息が絶え絶えになっている。また、右を見ても左を見ても、そんな人しかいないので、犬や猫にしか愛を見いだせなくなっているのだ。
やれ実際問題、ギャンギャン記事を見てギャンギャン騒いでる人は思っているよりずっと少ないだろう。10人に1人もいないだろう。俺の周りを探しても、炎上に参加している人どころか、炎上が起きたことすら知らない人が多い。辻希美のカットしたニンジンが大き過ぎて炎上したなんて俺以外誰も知らない。
人間が作り出したものを鑑賞する必要はない。ただ何もしていない時にだけ最上の情報が得られる。黙って大人しくしていられないから自分も周りも怪我をする。
このブログでは、食べ物や金銭の断食ばかり勧めてきたけど、もっと大事なのは情報や精神に対する断食なのだ。
みんなの素晴らしい日曜日の朝にこんなことを書いてごめんなさい^_^