たまたまYouTubeで、結婚カウンセラーの女性の動画を見たのだが、ガツンと衝撃を受けてしまった。
小生は結婚カウンセラーという類の人間が嫌いである。 恐らく同族嫌悪だろう。自分がいっぱしに結婚の何たるかを考えてきた自負があり、自説以外は子供扱いしてしまうところがあるのだ。
見る前は、「何が結婚カウンセラーだ! お前に結婚の何がわかる! この青二才が!」と思っていたが(小生も独身だがねw)、このチャンネルの主はなかなかのものだった。そう、結婚カウンセラーを謳うものの中には、グッドウィル博士のような本物もいるのだ。
動画では、以下の2点を挙げて説明していた。確かに、この2点は覚えがあるものだった。というより、覚えがありすぎるものだった。この2点で、すべての説明がつくように思えた。
①まずはドライブに行きなさい
「人間の本性は必ず運転に出ます。運転の仕方でその人の人生の運転の仕方もわかります。車をゆっくり運転する人は、人生においてもゆっくり丁寧に運転します。法定速度を守る人は人生のルールも守ります。速く運転する人は、人生においても、スピード違反を繰り返し事故ばかり起こします。人間関係のトラブルもよく起こします。周囲をよく確認しながら運転する人は、仕事においてもちゃんと報連相がしっかりして、周りのことがよく見える人です」
大体こういった内容である。 だから結婚相談所に相談に来ている女性に対して、「いちばん最初のデートはドライブに行きなさい」と促していた。
これは非常に耳の痛い言葉だった。
小生はとにかく運転が下手な人間である、今まで事故や違反を起こした回数は計り知れない。親にも大きな事故を起こす前に運転を止めた方がいいと勧められる(仕事どうすんだよw) 友達からも、「お前以上に運転が下手な人間を見たことがない」「いま家からコンビニまでの5分の間、8個くらいお前の運転の欠点が見つかったんだけど」「よくそれで出会い系の女とデートできるね、助手席に乗せてて何かいわれない?」といわれる。
これは面白いもので、どれだけ気をつけていても、運転の癖というのはなかなか直らないのである。友達を乗せていると、いつもへたくそへたくそと言われて、あまりにも腹が立ってくるので、めちゃくちゃうまく運転してやろうと思っても、ぜんぜん隠し通せないのである。
自動車学校の教授が、「運転だけは生来のものが出ます、その人の性格が出ます。注意力がいちばんに発揮されるところです。これは多くの場合、生まれつきのもので直りません」と言っていたのだが、これを思い出さずにはいられない。
そして小生は不思議なくらいに、車の運転の時は非常に気性が荒くなり、とにかく大声で怒鳴ってばかりいる。
車が割り込んできたり、ちょっと自分の運転のリズムが崩れると、「うわあああああああああ!!」「なんだてめえぇぇぇぇクソがああああああーーーーーー!!」と、叫んでばかりいる。めったに運転はしないのだが運転すると毎回こんな感じになってしまう。誰かを乗せているときはこんな事はしないし、そんな気持ちにはならないけど、一人の時は大体やってしまう。
こちら側の方が小生の本性だとしたら、それは悲しい事実である。
意外にも玉突きはやったことがないが、急な車線変更をして、隣の車にぶつかったりしたことは3回ある。なんとその内の1回は出会い系の女性を助手席に乗せている時だった。やはり女の子は呆れた顔をしていたし、警察が来て聴取を取っている時、女の子を1時間ぐらい車の中に待たせてしまった。
しかも小生はその後、女性を綺麗な夜景が見えるスポットに連れていき、告白をしたのだが、当然振られてしまった。まぁ、その話はまた別の機会に話すことにする。
覚えている限りでは、スピード違反は4回やってるし、一時停止違反は5回以上やっているし、しかもこの一時停止違反は家のすぐ近所であり、いつも警官が張り付いている有名なスポットなのだが、それにもかかわらず、ここで5回以上一時停止違反をやっている。
それだけやっていれば警官がいるなんてわかりそうなものだが、運転していると、そういったことがきれいすっぱり忘れてしまうのだ。
こういったところでも、この恋愛カウンセラーの女性の言う通りである。
すぐに忘れてしまう。注意力不足。同じミスを何度もする。そういうことが、ここから分かるところである。これは女性を隣に乗せているからといってもなかなか直らない。
「運転下手くそ」と言われる度に、小生は自然児で、人より自然児としての寵愛を受けている人間であり、原始的な本能が長けているために、車の運転などという人間が作った交通規則とは相性が悪いのだと自分に言い聞かせているが、この文明社会ではそんな言い訳は通用しない。
確かに周りを見ても、車の運転がうまい人はだいたい仕事ができる。物事をそつなくこなす。運転というのは、社会やルールの縮図、モラルやマナーそのものを表しているものである。つまり社会の仕組みにしっかり順応できる、人間界のルールや約束事を守れる能力があると言えるのである。
車の運転というのは、信号やら車線やら交通の流れを一考した上で、その目的地にたどりつかねばならず、歩道を歩いている時と違って、目の前に店を発見しても、急にクイッと曲がることができない。しかし小生は、まるで原っぱでかけっこをしているかのように、急に木上に木の実を発見したかのように、「あ、お店発見」とクイッとハンドルを切ってしまって事故を起こしてしまうことがよくあった。
違反者講習会は2回やってるし、点数がすぐに6点以上になってしまっていた。しかし、こんなのはかわいいもんで、いちばん恐ろしいのは、免許の更新をし忘れて、もう一度免許を取り直したという過去があることだ。
一言で言えば、だらしない。もし小生がタヒチの原住民族のように、石や棒を担いで暮らしている民族だったら何も困らないが、ここは文明社会なのである。先進国なのである。だから問われるのはいつだって文明人としてのスキルで、それを図るのに一番いいのが車の運転というところである。
それはひとえに、男女交際の円滑さと非常に強い相関性を持っている。女性を扱うのは社会を扱うのと似ている。
昨今の世の中は、保険の手続きだったり、書類がどうとかルールがどうとか、そんなものばかりで、これをうまく処せるかどうかが重要になってきて、これをうまく捌けない人間と一緒になる事は自殺行為なのである。
最悪、人をはね殺してしまうこともある。そしたら人殺しと一緒に家庭を築かねばならなくなる。
さて、もう一つの理由にいこう。
②女性と長く付き合ったことがない男には近づかないこと
これも耳が痛いセリフである。先のセリフよりももっと耳が痛い。
これは説明の余地はないかもしれない。皆さんも大体どういう意味か予想がつくだろう。
これは恋愛博士のグッドウィル博士も、「女性と半年以上付き合ったことがない男には近づかないこと。絶対にあなたを幸せにできない」と言っている。
小生はこれまで5人か6人と付き合ってきたけど、なんと2ヶ月以上もったことがない(笑)
しかもすべて自然消滅(笑)もう35歳になるのに、女性と2ヶ月以上付き合ったことがないというのは恐ろしいことである。
この続くとか続かないというものが、何故そんなに重要なのか考える上で、会社というものを持ち出してみると、よく見えてくるかもしれない
例えば会社の面接で、35歳の人間が2ヶ月以上同じ会社で働いたことがないと言ったら、その人はほとんどの会社で受からないだろう。アルバイトすら厳しいかもしれない。
2ヶ月で辞めたということは、その2ヶ月の間の仕事ぶりというのも見て取れそうなものである。正直2ヶ月なんてものは、一度も働いたことがないのと一緒である。
会社と同じで、恋愛も長ければ長い方がいい。例えば10年付き合ったとかになってくると、それだけ色んな問題事を処理してきたということを数字が証明してくれる。海、山、クリスマス、誕生日、色んなイベント、喧嘩、困ったこと、浮気、などなど、そういったもろもろをちゃんとこなしてきて、女性の信用を勝ち得ることを続けてこれたことを、数字が証明するのだ。
ゲーテも、「ひとりの女と長く付き合った男の方が、女というものをよく知っている」という名言を残している。
確かに小生の友人にも、3年とか5年とか、一度付き合うと長い男がいるが、そういう人間はほとんどゼロ秒思考というか、どこで何をするか、リスク対策や取るべき行動、未然に問題を防ぐ手段に長けている。肌でわかっていて、恋愛においてほとんど迷いがない。仕事を上手くこなすようにテキパキ恋愛している。
やはり恋愛と仕事というものはよく似ているものである。だから百人斬りとか。30人だか40人と付き合ったとか、そんな数を自慢する輩がいるが、一人と長く付き合った人間にはかなわない。それは30社40社、転職した人間と変わらないのだ。
そして、出会い系で、10年付き合ったとか、人妻とか、一人の男と長く一緒にいたことのある女性は、その気配りの上手さに驚かされることが多い。注文だったり、予約だったり、連絡だったり、会話もそう、あるいは一緒に歩いているときの、さりげない気遣いというものが本当に上手い。こういう面でほとんどストレスを抱えることはなかった。気配りが板についているのだろう。デート中のやり取りで、あまりグダグダすることがなかったように思う。意外に女性というのは、服一つたためないことが多いものだ。
そして何よりマインド面がしっかりしている。例えば面接とか仕事とかでも、10年続けた人間というのを思い浮かべると、自己管理がしっかりしている人間を想像するだろう。仕事をずっと続けていると、やめたくなったり、逃げたくなったり、気持ちの面で塞がっていくことが多いが、10年続いたということは、そういった消極的な思考を乗り越えてきたということである。
これと同じように、恋愛が10年続くような男や女というものは、自己管理能力がしっかりしていて、たとえちょっと相手に酷いことを言われたり、傷つけられたり、別れようとか、どうしようとかも、迷ったこともあるだろうが、それでも、そういった困難を乗り越えたマニュアルが蓄積されているのである。優れたプロジェクトのリーダーのように。
女性はともかく、男でこういった能力が育まれていないというのは頼りないものである。
だいたい小生だったり、友人にしろ、恋愛経験が少ない人間を見ていると、たとえ良い出会いがあったとしても、あるいは付き合えたとしても、すぐに自分から逃げてしまうことが多い。
普通に付き合って、普通に会話して、普通にLINEして、普通に結婚すればいいのだが、ことあるごとに、自分の中で勝手にいらないことばかり考えて、急に連絡を閉ざしたり、急に話さなくなったり、急にふさぎこんだりして、いちいちめんどくさい態度をとってしまうものである。普通のことができないのである。
これも会社で例えるなら、普通に会社に行って、普通に挨拶して、普通に仕事をして、普通に帰るという事、そんな普通のことを普通にできないから、周りから呆れられて、続くものも続かないのである。大体仕事をすぐ辞める人というのはこんな感じである。
恋愛経験の多い人間と少ない人間が付き合うと、少ない方が急に別れを言い出すものである。勝手に自分で問題を大きくして、勝手に苦しんで、勝手に傷ついて、勝手に別れを切り出す。
何にせよ、何事も長く続けられるということは、忍耐能力が高いのである。恋愛といったって人間同士だから、仕事と一緒で、忍耐力がいちばん課せられてくるのである。
だから女性は、別れた理由をよく聞いてくる。これはよく出会い系で質問されるが、どうして別れたんですか? どれくらい付き合ったんですか? と、この二つを注意深く聞いてくる。「前の彼女とはこれぐらい付き合って、この理由で別れた」と答えても、「ではその前の彼女とはどうですか?」それに答えると、「ではその前の前はどうですか?」と一生懸命聞いてくる。安心して体重を預けられるか、コツコツと叩いて強度を見ているんだろう。
本当にこれこそ面接だ。企業の面接を受けている気分になる。
ろくに仕事の経験がない人間に仕事を任せられないように、恋愛経験が少ない人間に女を任せられないということか。結局、企業にしろ、恋愛にしろ、結婚にしろ、逃げない力を問われているのだ。
まあ、小生からすると、10年も一緒にいたことのある人間なんていうのは、骨も皮も全て吸い尽くされて、何の味もしなくなった干からびた大根にしか見えず、甘い汁の一滴も出ず、身の入っていないカニを食べるかのような、キラキラもトキメキもない、そんな人間と付き合って何が楽しいんだろうと思ってしまうが。
さて、最後に小生の一つの別れのエピソードを話そう。
「ごめんね。俺はさ、どうしても毎日メールするのが苦手なの。〇〇ちゃんのことは好きだし、毎日会いたいと思ってるんだけど、会うだけでいいと思うんだ。こうしてメールするのはさ、会う時の取次ぎ用としての機能を果たせば十分だと思う。俺もやりたいことあるし、〇〇ちゃんも何かやりたいこととかあると思うし、会ってない間は、お互いそれに邁進すればいいと思うんだ。その方が話すことも溜まっていくだろうし、会った時たくさん話すこともできるよ」
こうして正直に理由を打ち上げると、「うん、わかった。そっか、しまるこ君はそういうタイプなんだね。しまるこ君がそういう考えだってことがちゃんとわかったから、ぜんぜん平気。気にしないで(^^) 私も気にしないようにするね!」と言って、好意的に返してくれたので、その言葉に寄りかかって3日ほどメールをしていなかったら。「別れたいと思う」とメールが来た。
↑思うってなんだよ(笑) 発言なのか思考なのかはっきりさせろよ(笑)
しかも3日! 3日だっつーのに!(笑)
どうやら、付き合っているのに、3日もメールをしないというのは、かなり凄いことらしい。
せめて一言くらい「おはよう」とか「おやすみ」とか、たったその一言があるだけで、違った結果になったのかもしれないが、小生はちゃんと説明して、相手もちゃんと了承の意を示したのだから、後になって「別れたい」と言うのは筋違いだろうと思った。
もし本当に、自分のやりたいことに忙しい為にメールを送らなかったというのなら、それはそれでいいのだが、実はそれだけではなく、小生も意地っ張りなところがあった。関係を続けるためにメールを送るというメンテナンス行為的なものが、無性にイラついていた。
どうして男友達の間では、「おはよう」とか「おやすみ」とか言わないでも関係が続けられるのに、女だとどうしてこんなことをやらなければいけないのか。やったほうがいい、やらなければいけない、という事は分かっていたけど、やったら負けだと思っていた。
振られるのが怖いから、そのためにビクビクしながら、「おはよう」とか「おやすみ」を送ることが、どうしても女々しくて気持ち悪いと思っていた。
だから、向こうの、「別れたいと思う」というメールに対して、「わかった」とだけ返信した(笑)
5人か6人ほど付き合って、最長2ヶ月しか持たない男の正体とはこんなものである。
グッドウィル博士は、「30を過ぎて半年以上女性と付き合ったことがないという人間は、何かしらの欠陥を抱えているものであり、付き合ったり結婚する上で、非常に苦労することになるから、よっぽど忍耐力に自信がないのだったらやめたほうがいい」と言っていて、自分でも納得してしまった。
恋愛経験の少ない人間のほとんどが自己完結型であり、急に一人で考えを膨らまして、相手のメールがちょっと素っ気なかったり、あるいはとても長文で気持ちのいいメールだったり、話をしてくれたり、してくれなかったり、何がどうあっても、急に逃げ出そうとする。苦境に立たされたり、あるいは幸せの絶頂だったり、そんなことは関係なく、どちらであろうとも、急に、「ごめんね。よく考えてみたんだけど、やっぱり別れた方がいいと思う。もう一度お互い、自分ひとりで頑張った方がいいと思う。ごめんね自分勝手だけど、それがお互いのためにいちばんいいと思ったんだ。お互い頑張ろう」とかなんとか言って、よく理由もわからず、いかにも前向きのような、真実めいた、悟ったようなこと言って、急に別れを切りだすものである。お互いの正しい旅立ちを祝福するような空気を出して。
これに反して、一人の異性と長く付き合った男女というものは、こういうところがない。拗ねた子供のような部分を消滅することに成功させているのである。こういう発言をすることが、どれだけ相手に失礼にあたるかということをよく知っていて、というより、こういう気持ちを乗り越えた先にその10年があるわけだから、こういうことを口に出さないで、ちゃんとした乗り越え方を知っている。
恋愛経験の少ない人間はほとんど全員自滅型であり、中高生なんかもよくこの病気に罹患している。30を超えても恋愛経験の少ない人間は、恋愛においては中高生と頭の中が変わらない。出会い系で90人の女性と出会ってきて、小生や、小生の友人を見てきて思うことである。
これは友達がいない人間も同じである。友達がいない人間というのは、周りが冷たくするからできないのではなく、その人自身が逃げようとするからできないのである。弱い人間は、幸福になることをいちばん恐れる。
※
結婚を考えるとき、たとえ地味で色気のない男だから安心と思っても、このような病気を抱えている場合が多いから気をつけた方がいいだろう。車の運転が下手だったり、2ヶ月しか付き合ったことがないという男はとくに。
つまり女性の皆さんが誰かと付き合おうとするとき、結婚目的で誰かと近づこうとするときは、最初はドライブに行くといい。そして、ドライブ中に、どれくらい付き合ったか聞いてみるといいだろう。まぁ2倍か3倍盛った数字を返されるけどね。しかし運転だけはなかなか嘘はつけないから、よく観察してみたほうがいい。
この2つの理由ともに、小生はどちらも最上級クラスにいるために、とても恐ろしい気持ちになってしまった。