仕事のできない人間はいつも外国で迷子になったような顔をしている(泣)


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どうして仕事ができない人間はいつもビクビクしているんだろう?

毎朝のごとく、俺はドトールに来て執筆をしているが、今日の受付は仕事のできないお姉さんだった。

歳は26ぐらいだろうか。基本的に声が小さくて、いちいち動きが止まるのでじれったい。ずいぶん前からここに務めているのに、いつもビクビクしている。

今日はもう一人店員がいて、その店員はきつそうな顔をした40代の黒髪のおかっぱ頭で、田嶋陽子みたいだった。

本当に人間の性格というのは顔に出る。きつそうな顔をしていて、きつくなかった人間を見たことはない。

30分ぐらい経ち、俺は書く気にならないのでボーッとしていると。何やら店員2人がわちゃわちゃと揉めていた。

「だったらちゃんとお客様に確認してください」
「私に言わないでください」
おかっぱ頭がきつい調子でおどおど店員に苦言していた。

おどおど店員は、青い顔をしながら店内を歩き回ると小さな声で呟いた。

「お客様の中で黒のヴィッツでお越しのお客様はおられますか?」

何かブツブツ言った? という感じで、数人の客が振り向いたが、みんなよくわからなかった。

おどおど店員は、おかっぱ店員のところに戻ると「いないようです」と言った。

いないわけないでしょと言った顔で、無言で、怒ったような顔で、今度はおかっぱ店員が店内を歩き回り、大きな声で、急ににこやかな顔になって、
「お客様の中で黒のヴィッツでお越しの方はおられますか??」
と言った。

すると変な中年女が反応して、おかっぱをチラリと見た。

おかっぱは、すぐにそのババアの所に行って、「お客様、黒のヴィッツでお越しですか?」と聞いた。
ババアは困惑しながら「はい」と答えると、おかっぱは「ハザードランプがついておられます」と言った。
「あらやだ」

おかっぱはまた仕事に戻るとテキパキと働いていた。
ほら見なさい、といった顔をしていたが、下っ端店員に何かを言うわけでもなかった。

下っ端定員も申し訳なさそうにうつむいていた。

 

 

基本的におどおどして声が小さい!

下っ端店員は、一応私は尋ねたからそれでいいと思っている。小さかったかもしれないけど一応声は出した。それで反応がなかったのだからしょうがない。私はやることをやった、と思って終わりにしている。

おかっぱ店員は、ドトールの駐車場に車があるんだからお客さんの車に決まってる。誰かはわからないけど、とりあえず大きな声で尋ねてみれば、本人の本人らしい反応が返ってくる。その反応をしっかりとらえて、すかさず飛び込んでいく。
大勢の前で自分の乗ってきた車を尋ねられると、恥ずかしくなって黙り込んでしまうお客さんもいるけど、正直な反応はやはり隠せない。だからその反応を頼りに、飛び込まなければいけないのだ。

このあたりのアグレッシブさが違うのだ。
問題解決に対する積極性が違う。

仕事のできない人間は、とりあえずこれだけやったという予防線を張ろうとする。

突っ込まれたとき、私は車について聞きましたけど反応が返ってきませんでした。で、通ると思っている。

問題を解決するよりも、怒られないことの方が大事なのだ。いつも免罪符を得るために動いている。

なぜこんなアホなのかと言うと、やる気がないからだ。

責任感もない。いるだけで時給が発生するから、とりあえず無難に働いて逃げ切ろうと思っている。

他にも理由はある。怖い先輩店員が常に後ろにいることでビクビクしてしまって思考もまともに働かない。

もし自分が店長だったり、あるいは自分一人の職場だったら、こうはならないだろう。意識が変わってくる。自然な呼吸で仕事ができる。いつも自分が部屋で一人で過ごしてるような精神状態で全体が見えて働けるようになるだろう。

 

こういう環境の恐ろしいところは、例えば、
「これからドトールではトイレを素手で掃除することになりました。素手でトイレ掃除することによって人間精神の養成や、サービスについてもう一度見直すためです」
と偉い人から命令が下ったら、
「あ、はい」と言ってよくわかんないけどそのまま本当に素手でトイレ掃除してしまう。
少なくとも、この下っ端店員は本当にやってしまう。

おかっぱ店員だったら、
「それはどういうことでしょうか? 飲食定員がそんなことをしたら不衛生だし、社会問題かと思われますが」とはっきり反論する。

仕事ができる人間とできない人間の違いはここにある。
頭が麻痺してしまって、画一した額面通りの命令にただはいはい言うしかなくなってしまって、自分で問題解決に迫ろうとする気持ちがどこかに吹っ飛んでいってしまっている。

いつも外国で迷ったような顔をしている。

自分の心に執着して、自分はこう思ったから、自分は……と、いつも自分自分だが、仕事は相手の心に光を当てなければならない。名探偵が犯人を暴くように、相手のつもりになって真実に挑まなければならない。

アスペとか発達障害とか言う前に、相手の心に光を当てるべきだ。
お節介なくらいがちょうどいいのだ。

 

こうして記事を書くのも同じだ。他人の奥底にある部分に光を当てるのだ。小説もブログも音楽も漫画も格闘技もスポーツも、仕事も、全部同じだ。

光を当てる!

光を……

光を……

光を……!