やっぱりドラクエは2Dが一番。新作は2Dで作って欲しい。

懐古主義といわれてしまえば、そうだと思うし、俺ももう30を過ぎたので、最近のゲームについていけなくなってしまったのかもしれない。


ドラクエ11をやっていたら、ひどく息苦しかった。新しい街にたどり着いたときの高揚感が11にはない。フィールドですら歩き廻るのが面倒だが、街はその100倍くらい面倒くさい。街人に一人一人話しかけるなんて金を貰ってもやりたくない。家の二階や、その屋根裏まで廻って戸を開けるとき、どうして自分がコントローラーを離さないのかわからなかった。ゲームを始める前の、よしやろうと決めてかかった情熱の残りカスが、続いていたからと思われる。


ドラクエ11は、とても丁寧に作られたゲームだと思う。作り手の愛はたしかにある。ドラクエらしさを保ったまま、最高のゲームにしようという思いは伝わってくる。映像もUIも大変綺麗で作品として完成された美しさがあることは認める。


ただ、3D世界のRPGを細部まで完璧に作ろうとしてしまうと、面倒くさいことばかりになってしまう。


その点ゼルダのブレスザワイルドの方はよかった。ムービーもそんなに入らないし、テンポよく進んでいける。あくまで操作感を主眼において、世界観を完璧に作ろうとは思っていない。世界観よりも操作感を重視ししている。立ち止まるようなことがなく、ずっとテンポよく進んでいけることを念頭にいれた結果がブレスザワイルドだ。テンポよくギミックで遊べる大きな箱庭ゲームというコンセプトだろう。


ドラクエ11は、ファンタジードラクエの世界をくっきり浮かび上がらせようとして、とにかく世界を作ることにこだわりすぎている。だからこんな結果になってしまったんだろう。街の一つ一つタルを壊したりタンスを開けたり、街の住人に話したり、あの広すぎるだけでなく、多すぎる配置の物に対してテストプレイして何とも思わなかったのだろうか。


ドラクエ2は、橋を渡って敵が強くなる恐怖感、フィールドの一歩一歩に緊張感と神聖さが満ちていた。それを越えてやっとの思いで街にたどり着くと、これ以上ないほどの救われた気持ちになり、それほど多くない村人が貴重に思えて、一言一言のメッセージに有り難みを覚えるのだ。街を歩いていて本当に楽しいのだ。ほとんどヒントらしいヒントはなく、どこからどんな風に旅をしようかと、船を走らせていく。新しい大地が見えてきて、そこに足を踏み入れる時の感覚は素晴らしい。私たちはあれをやりたくてドラクエをやっているのだ。


新作は2Dで作り直して欲しい。今の技術で綺麗なドットで、ちょうどDS版のドラクエ4、5、6があるが、あんな感じで新作を出して欲しい。あれより綺麗に作って欲しい。あれらはとても面白かった。ポケモンオメガルビーだかなんだか、あれくらいが一番いいと思う。新作のリアル頭身のポケモンはとても良くない。


3Dでしっかり作り込もうとするから、テンポの悪いゲームになるのだ。別に難しいことではない、2Dで綺麗にしっかり作り込もうとすれば、絶対にテンポは悪くならない。悪いのは3Dで作ろうとするからだ。ドラクエの一つ一つの操作、一歩一歩の重々しい歩いている感は2Dでなければ不可能だ。

 

職場の22歳くらいの後輩は「11は今までのドラクエで一番面白かった。60時間かけてクリアして、今は二周目をやっている」とかいっていたが、そんな彼ですら、今の技術で2Dで丁寧に作られた新作のドラクエをやったら目が醒めるはずだ。いや、一度ちゃんと昔のドラクエをプレイしてみればわかるはずだ。俺は彼以上に彼のことがわかる。


今の堀井、鳥山、杉山さん達じゃ無理だと思われるかもしれないが、2Dで作っていたら思い出すだろう、2Dで作り始めたら、ゲームの方がクリエイター達にどうすべきかを呼びかけてくるはずだ。そしてすぐに気づく。2Dであれば、どれだけ作り込んでもテンポは悪くならないことに気付くだろう。逆に2Dだとあっさりしすぎてしまうきらいがあるので、これでもかというほど作り込んだらいいだろう、それでバランスがとれる。開発のコストもかからないし、製作期間も短くて済むし、これでもかという大作に仕立てようと思っても、1年で作れてしまうだろう(昔のドラクエは今より従業員がずっと少ないのに一年で作られていた)。


一度リアル仕様の完成された美しいドラクエの世界を体現したいという目論見は終えることができた。十分だろう。これはどうしても通過しなければならなかった歴史の業というものかもしれない。もうクリエイターもプレイヤーも気が済んだ。


2Dで作るといっても、ドットで作るべきか、立体感のある2Dにするか、まぁどっちもでいい。ドラクエ11の2Dモードは明らかにやる気が見られないクソ仕様なので、あれで新作を作ってはならない。